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ドコモがIoT向け通信規格のトライアル環境を提供、48法人が実証実験

 NTTドコモは、LPWAと呼ばれるIoT向けの通信規格のトライアル環境を法人向けに提供する。期間は2017年4月~9月末。48の企業や自治体が実証実験を行う予定。

 LPWA(Low Power Wide Area)は、IoT向けの通信技術の総称。従来の通信技術より低速ながら、低消費電力で、多くの端末を接続できるという特徴を持つ。

 ドコモが今回発表した「ドコモIoT/LPWA実証実験環境」では、LPWA技術のうちの1つ「LoRa」のトライアル環境を、ソリューションとして提供する。

 センサーなどのIoT機器とLPWAの端末・ゲートウェイ、データ分析を行うクラウドサーバーに加え、システム設計のコンサルティングや運用サポートがパッケージ化されている。

 導入業種は農業、インフラ、小売り、防災など。ドコモではそれぞれの業種に適したLPWAネットワークの構築や運用のノウハウを獲得を目指す。

 同社は今後、「LoRa」以外のLPWAネットワークでも同様の取り組みを行っていく方針。正式版のLPWAソリューションは2017年度中に提供するとしている。