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韓LGがMWC 2018でAI技術の発表を予告、V30の2018年版に搭載へ

カメラ機能と音声コマンドをAIで拡張

 韓LG Electronicsは、2月末にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2018」(MWC 2018)で、スマートフォンに搭載するAI技術を発表すると予告した。同社のスマートフォン「V30」の2018年モデルに搭載されるとしている。

 LGはすでに1年以上をかけて、スマートフォンに搭載するAIを開発してきたとし、主にカメラと音声認識について、AIを活用した機能を導入する。

 カメラでは、具体的には、被写体を自動的に認識し、ポートレート、食べ物、ペット、風景、花、日没など8つのシーンを認識、最適な写真になるよう、ホワイトバランスや彩度のレベル、シャープネスなどが最適に設定される。LGでは、AIによる画像の分析のために1億枚以上の写真を分析し、1000位上のカテゴリーを作成したとしている。

 また、AIが写真の中に認識したオブジェクトをタップして指定すると、画像検索やショッピングを行える機能も用意。さらに、暗い環境での撮影も、AIが撮影時の輝度を測定、レベルを最適化し、従来より2倍明るい写真を撮影できるとしている。

 もうひとつの大きな機能は音声認識AIで、Google アシスタントと連携し、「OK Google」に続けて発声する独自の音声コマンドで、アプリを起動したり設定を変更したりできる。すでに搭載されている23種類に加えて、パノラマ写真の撮影や料理写真の撮影、QRコードスキャン機能など、新たに9種類が搭載される予定。

 LGでは、一部のAI技術は、既存のスマートフォンにもソフトウェア更新で提供する予定という。詳細は、MWC 2018のLGブースで確認できるとしている。