ニュース

KDDI、セルラー網のIoT通信「LTE-M」を開始

 KDDIは、IoTでの用途を想定した通信サービス「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」の提供を開始した。あわせて通信モジュール「KYW01」(京セラ製)やデバイス管理サービスも法人向けに提供する。

 「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」は、低消費電力かつ広カバレッジというIoT向けの仕様で、1回線あたり月額40円~で利用できるサービス。IoT向けの通信サービスはLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれ、いくつかの規格が存在するが、今回は、携帯電話の通信ネットワーク(セルラー網)をベースにした「LTE-M(カテゴリーM1/Cat.M1)」を用いる。発表時には「KDDI IoT コネクト LPWA(LTE-M)」という名称だったが開始にあたり改称して提供されることになった。

 LTE-Mの低消費電力技術「eDRX」で、着信確認の時間間隔を長くし、PSM(Power Saving Mode)に対応し、単三電池2本分の電源で10年以上駆動する。ガスや水道などのスマートメーター、物流などでの採用が想定されている。

 提供される通信モジュール「KYW01」は、通信機能の簡素化と独自のセラミック基板技術で、1円玉サイズ(2cm四方、薄さ3.7mm)と小型サイズに仕上げられた。通信速度は上下最大1Mbps。利用できる料金プランは「LPWA10」「LPWA100」「LPWA500」。1回線あたりの料金は、回線数に応じて変わる。一番安い月額40円は、LPWA10(月間10KB)で500万1回線以上利用する場合の料金となる。

KYW01(2017年11月の発表会で撮影)