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メルカリ、不要なアイテムをすぐ買い取る「メルカリNOW」
2017年11月27日 13:35
メルカリは、ユーザーがさまざまな商品を買い取る新サービス「メルカリNOW」を開始した。グループ会社で古物商の免許を持つソウゾウが運営を担当し、1日あたり1000万円(査定額の上限は最大2万円、毎朝10時にリセット)まで買い取る。
メルカリ側が買い取り、メルカリ内で販売
「メルカリNOW」は、フリマアプリ「メルカリ」の新機能のひとつとして提供される。通常のメルカリでは、ユーザー同士がアイテムを売買する形だが、メルカリNOWでは、ユーザーが不要なアイテムを登録すると、その場で査定が完了し、メルカリ側が買い取る仕組み。
買い取りが決まれば2週間以内に集荷依頼を行い、メルカリ側へ発送する。メルカリ側では買い取ったアイテムを「メルカリ」内で販売する流れ。当初扱うアイテムはレディース、メンズの服飾品だけに限られる。メルカリでは、通常のメルカリではユーザーがアイテムを売りたい場合、いつまでかかるかわからないため、時間をかけたくないユーザー、あるいは引っ越しなどを控え期限を決めて断捨離したいユーザーに適したサービスと位置づける。
使い方
アイテムを売りに出す際には、ブランド名(メーカー名)や商品名、状態を指定して写真を撮る。査定額は、商品情報と、メルカリでの過去の売買データから導き出される。状態は「新品」、利用が1回程度の状態を指す「美品」、幾度か使ったものの傷や汚れがない「使用感あり」の3種類から選べる。傷、汚れがあるもの、ノーブランド品は対象外。
たとえば一度履いただけ、というシューズは「美品」として出品でき、そこで表示された査定額でよければ、そのまま手続きを進める。27日の発表会では、新品では4万~5万円で販売されるというシューズで手続きを進めたところ、美品ながら1万2000円での買い取り、という査定になった。この査定額は、通常、メルカリ内で売買される価格よりは若干、低くなる。
その段階でソウゾウがこの時点で買い取ったことになり、ユーザーのメルカリでの口座へ入金される。集荷依頼をするには本人確認手続きを終えておく必要がある。運転免許証などの本人確認書類をアップロードしておけば24時間以内をめどに本人確認が完了する。未成年は利用できない。集荷先は、本人確認書類に記載された住所のみ。
買い取り手続き後、入金された分は、ユーザーの銀行口座(本人名義のみ)へ振り込むか、メルカリ内の売買の支払いに充当できる。
人力とテクノロジーで査定
ユーザーが「メルカリNOW」でアイテムを売ると、すぐに査定が完了し、メルカリ内の口座へ入金される。しかしその後、メルカリ側では、ユーザーが投稿した写真で状態をチェックし、申告通りではない状態や、傷物/汚れがあれば速やかに手続きをキャンセル(買い取り中止)する。もしキャンセルになった場合、サービス開始当初は、ユーザーが送ったアイテムは返品されない。
メルカリ側へアイテムが到着した後は、250名体制のカスタマーサポートや、プロの鑑定士によるブランド品としての真贋鑑定など検品が行われる。もし偽造品、あるいは盗品などであることが判明すれば、そうしたアイテムを送ったユーザーのアカウントは利用停止処分となったり、売上金が全て没収されたりする。
メルカリ側では、「やり取りをするのが面倒」「売れるまで待ちたくない」といった声に応えるサービスとして「メルカリNOW」を提供。今後は取り扱いジャンルの拡大や買取額の拡大など、規模の拡大を図りつつ、より安心・安全なプラットフォームとしての環境作りも進めていく。