IoT活用で鯖の養殖を効率化、KDDIが福井県でプロジェクト開始

　KDDIと福井県小浜市、クラウド漁業の3者は、小浜市の漁協や福井県の大学と共同で、IoTを活用して鯖の養殖の効率化を図るプロジェクトを開始する。

　小浜市は2016年から、鯖に関連し産業振興や地域活性化を図る「鯖、復活」プロジェクトを開始しており、2017年7月には鯖の養殖効率化プロジェクトが総務省の地域IoT実装推進事業に採択され、公募によりクラウド漁業とKDDIが受託者になった。

　IoTの実装は2018年2月を予定し、今後は仕様などを協議して、測定機器やアプリ開発などの準備を進めていく。IoTセンサー「うみのアメダス」を活用することで、モバイル回線を利用し、船を出すことなく現地の状況を把握できるようになるほか、給餌の内容やタイミングをタブレットに入力して管理する「デジタル操業日誌」を導入して漁師の養殖ノウハウをデータ化する。センサーのデータとノウハウのデータの相関を分析することで、養殖の効率化や、後継者育成の課題の解決に貢献していくとしている。