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ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売

2年間使えるソラコムのグローバルSIM付きで2万9800円

ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売 「POCKETALK」(ポケトーク)
「POCKETALK」(ポケトーク)

 ソースネクストは、通訳デバイス「POCKETALK」(ポケトーク)を12月14日に発売する。2年間利用できるSIMカード付きのモデルが2万9800円、SIMカード無しのモデルが2万4800円。同社のWebサイトでは購入の予約を受け付けている。

 POCKETALKは、タップして話しかけるだけで利用できる手のひらサイズの通訳デバイス。世界50言語以上に対応しており、長い文章も翻訳できる。翻訳機能はクラウド経由で最適な翻訳エンジンを用いる仕組みで、例えば、日英の場合はグーグル、日中の場合はバイドゥのエンジンが使用される。

ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売
ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売

 本体上部には1.3インチ、320×320ピクセルの円形のカラーディスプレイを装備し、小さいながらもしゃべりかけた文章や翻訳後の文章を確認できる。操作はその下にあるカーソルキーで行う。

 通信にはソラコムのグローバルSIMが利用可能。同SIMを装着すれば、日本国内だけでなく、61の国と地域で利用できる。また、SIM同梱のパッケージに加え2年間利用できる単体のSIMカードが1万円で販売される。本体のSIMカードスロットはnanoサイズとなっており、指定のSIM以外はサポート対象外とされている。このほか、Wi-Fi(IEEE802.11b/n)経由でも通信できるため、SIMカード無しでもスマートフォンはモバイルルーターにぶら下げる形での利用も可能。

 バッテリー容量は2000mAhで、microUSB端子で充電できる。約5日間の待機、約6時間の連続翻訳が可能とされている。大きさは110×60×16mm、重さは約90g。ボディカラーはブラックとホワイトの2色から選べる。

ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売
ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売

「言語学習が不要な未来」を目指す製品

ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売 ソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏やソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏(中央)
ソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏やソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏(中央)

 10月23日、都内で開催された発表会では、ソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏やソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏が登壇。

 松田氏は、同社では「言葉の壁を無くす」というミッションを掲げ、ロゼッタストーンの国内販売を手掛けるなどしてきており、その実現のためには「外国語習得者が増加していく未来」と「言語学習が不要な未来」という2つの方向性があると説明。今回のPOCKETALKは、後者の目指した製品ということになる。同氏は「2020年までに50万台の販売を目指す。50万という数字は最低目標」としている。

 発表会には、イメージキャラクターの剛力彩芽やレスリングの吉田沙保里選手も登壇。2人とも仕事で海外を訪れる機会が多いが、その際には通訳がつくため、さほど苦労した経験はないとのことだが、通訳がいない時にちょっとしたことで困る場面もあったとし、そんな時にPOCKETALKが便利そうだと語った。

 「これさえ持っていれば、どんなところにも行けちゃう。堂々と道を尋ねたり、いろんなことを質問できたりできる。なかなか英語が話せないからと思って行けなかった場所にも行けるという楽しみが私自身もあるし、日本に来ていただく方にも日本語が話せなくて困っている方がいれば、これで私も声がかけられるようになればいいなと思う」と剛力。吉田選手も「POCKETALK一つ持っていれば安心だし、怖いものなしだなと思う。さっそく外国の方としゃべってみたい」と述べ、POCKTALKへの期待感を示した。

ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売 ソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏(右)
ソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏(右)
ソースネクスト、通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日発売 壇上でPOCKETALKを試すイメージキャラクターの剛力彩芽(中央)やレスリングの吉田沙保里選手(右)
壇上でPOCKETALKを試すイメージキャラクターの剛力彩芽(中央)やレスリングの吉田沙保里選手(右)
POCKETALKのデモ