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南相馬市でタブレット活用の在宅診療、メドレーとKDDIが協力

 南相馬市は、福島県の南相馬市立小高病院にて開始したタブレット端末を活用したオンライン診療サービスの提供を、メドレーおよびKDDIの協力のもと開始する。

 原発事故による避難指示が解除された南相馬市小高区では、住民の帰還が進んでいる。帰還住民の半数は65歳以上の高齢者で、通院が困難な患者も多いが、中核病院の小高病院に勤務する医師は限られており、在宅医療患者への対応が課題となってた。

 そこで南相馬市は5月より、タブレット端末によるオンライン診療を開始する。看護師がタブレットを患者宅に持ち込み、医師は病院からタブレット越しに診療する。医師の移動時間が削減されることで、対応可能な患者が増え、地域医療の強化につながるとしている。

 メドレーは南相馬市に対し、オンライン診療アプリ「CLINICS(クリニクス)」を提供。KDDIはタブレット端末と通信サービスを提供する。両社は南相馬市への支援を通じて、オンライン診療の提供体制を構築し、全国への普及を目指す。