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「TONE」スマホに電池持続時間アップやIP電話改善の最新ソフトウェア

歩くとTポイントをゲットで「ポケモン GOにも最適」

 トーンモバイルは、スマートフォンの「TONE m15」向けに、大幅なアップデートを含む最新のソフトウェア「TONE software 2.0」の提供を開始した。「TONE m14」や以前のモデルにも、ハードウェアが対応する範囲で随時アップデートが提供される。

 「TONE software 2.0」では大きく28項目についてアップデートが実施される。このうち、バッテリーの持続時間は、「m15」において従来の150~200%にまで向上する。これは、ネットワーク側の切り替えの仕組みや、ファームウェアの改善、バッテリー消費の多かったアプリの改善などで実現したとしている。

「TONE m15」

 IP電話機能については、待受にLTE回線をなるべく使うようにするLTE優先モードを新たに搭載。IP電話の帯域を専用に確保する機能も改善し、全体的な品質の向上を図っている。

 またIP電話は「104」にダイヤルすると、周辺の飲食店や宿泊施設などを検索できる機能に、GPSと連動する「避難所」情報を追加した。このほかIP電話アプリでは、MNPなどで転入したユーザーが使うことも多い090番号の電話番号の着信履歴も管理できるようになり、履歴からの発信時には050番号(IP電話)か090番号を選択できるようになった。

 プリインストールアプリ「ONE」では、新たに、写真からカスタムケースを制作できるサービス「TONE カスタムケース」が追加される。サービスの開始は8月8日から。価格は1つ3600円(税抜)で、9月30日までは初回価格が1つ2900円になるキャンペーンも実施される。

 歩数に応じてTポイントが貯まるライフログ機能では、歩数カウントの改善や電池消費の削減といった性能の向上が図られる。また、9月30日までの夏の期間は「1日8000歩、早歩き20分」でTポイント1ポイントという条件が、「1日8000歩、早歩き15分」に緩和される。

かけ放題サービスはIP電話で提供予定

 7月25日には「TONE software 2.0」の概要や、トーンモバイルの現在の取り組みなどを解説する説明会が開催された。

トーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏(右)

 説明にあたったトーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏は、「TONE」の取扱店舗が「TSUTAYA」の直営店でけでなくフランチャイズ店にも拡大を始めていることや、購入者の満足度が高いことをアンケート調査の結果などからアピール。新しいソフトウェアでは不満点の解消に注力しており、「買ってから進化するスマホ」と改めて訴えた。

 一方、継続的にソフトウェアをアップデートしている従来モデルは、提供から3年が経過しているモデルもあり、ジオフェンス機能などハードウェアとして古いモデルでは対応できないサービスも増えている。このため最新モデルの購入を優遇して機種変更を促すキャンペーンを開始することも明らかにされた。

 MVNO各社でも提供が始まっているかけ放題サービスは、050番号のIP電話で対応サービスを提供する方針。「フリービットグループとしてはDTIがかけ放題サービスの提供で先行しており、慎重に見ているところ。恐らくトーンモバイルでは050番号(IP電話)を使うだろう。価格的な作りこみはできる」(石田氏)としているほか、開発担当者からは、3~4月にCM効果などでユーザーが急増したため現在データを取り直しており、遠くない時期に提供できるとの見方が示されている。

ポケモン GOで歩いてTポイントが貯まる

 石田氏はまた、7月22日に配信され爆発的なブームになっているスマートフォンゲームアプリ「ポケモン GO(Pokémon GO)」にも言及した。

 アプリ配信初日の22日には、「TONE」ユーザーの歩数計から報告される数値が急増するなど「ポケモン GO」効果が表れている様子を紹介した上で、独自の歩きスマホ警告機能や、特定のエリアに入ると保護者などに通知されるジオフェンス機能などで、子供が「ポケモン GO」を遊ぶ際にも最適とした。同社が「ポケモン GO」の動作を確認したのは「TONE m15」。一部で懸念されているデータ通信量の増加については、「ポケモン GO」のプレイ中は、それほど大量のデータ通信は発生しないとしている。

 また、直接連携はしていないものの、歩くとTポイントが貯まる仕組みにより「ポケモン GOでTポイントが貯まる」とも。

 アプリのブームを受け、「ポケモン GOアップデートを実施していく」と特別に対応していく方針も明らかにされた。