auの「世界データ定額」7月22日開始、1日980円でデータ容量は日本と共用

　KDDI、沖縄セルラーは、auのスマートフォン向けの新たな国際ローミングサービス「世界データ定額」を7月22日より開始する。サービスの利用料は1日980円（免税）。同日から「世界データ定額」アプリの提供も開始される。

　「世界データ定額」は、対応する海外の32の国・地域にて、1日980円で国際ローミングサービスを利用できるサービス。Webブラウザかアプリで利用開始ボタンを押すと「世界データ定額」の利用を開始でき、24時間で自動的に終了する。利用できるデータ通信容量は日本で契約しているプランと共用する形になる。上限を超えた場合は通信速度が128kbpsになる。

　対象ユーザーは、無料のオプションの「データチャージ」を契約し、データ定額などのプランを契約しているauのスマートフォンのユーザー。データチャージはアプリから申し込むことも可能で、データチャージの契約の有無もアプリから確認できる。

　アプリは、サービスの利用には必須ではないが、渡航前の簡単な初期設定や確認、残り時間、渡航先での料金を確認できる機能が提供される。また、外務省の渡航注意情報や、旅行サイト「トリップアドバイザー」から提供されるホテルやレストラン、観光情報を調べることも可能になっている。アプリの対象OSはAndroid 4.1～、iOS 7.0～。

　「世界データ定額」の利用時間（1回24時間）は、国・地域を移動してもリセットされない。例えば、対象国であるドイツ、フランス、アメリカと移動しても、国ごとに「世界データ定額」のサービス利用料は発生しない。

　また、「世界データ定額」の利用開始後に、対象外の国・地域に移動して「海外ダブル定額」（1日最大2980円）などの別のデータ通信サービスを利用しても、「世界データ定額」の24時間のカウントは継続されるため、「世界データ定額」の対象の国・地域に復帰した場合、前回の「世界データ定額」の利用開始から24時間以内であれば、カウントが継続されている残り時間で利用できる。

　なお、「世界データ定額」は条件を満たしていれば申し込み不要で利用できる（利用開始にはアプリなどでボタンを押す操作が必要）。利用しないユーザーは「世界データ定額 拒否オプション」に申し込むことが可能。

　このほか「世界データ定額」は、au IDが設定され、対象のプランに加入しているauのSIMカードであれば、LTE対応のスマートフォンで利用できる。例えばWindows 10 Mobileなどの異なるOSのSIMロックフリースマートフォンであっても、ローミング時にWebブラウザに最初に表示される画面で「世界データ定額」の利用開始の操作を行える。