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MVNOユーザー「価格が高くても大手キャリアが良かった」は少数~MM総研調査

 MM総研は、MVNO利用状況調査の結果を発表した。調査はいわゆる格安SIMと呼ばれるMVNOサービスのユーザー3690人を対象として、アンケート方式で実施された。

 5段階評価で満足度を聞いたところ、総合満足度では「大変満足」と「やや満足」をあわせて62.7%となった。項目別で満足度が最も高かったのは「月額費用」(87.4%)で、次いで「データ容量」(69.0%)、「初期費用」(65.5%)、回線速度(65.2%)、「回線安定性」(64.1%)と続いた。

 利用しているMVNOサービスを他人に進めたいか聞いたところ、「勧めたくない」が5.5%にとどまったのに対し、「勧めたい」は67.9%となった。

大手キャリアとの比較、回線品質もMVNOで満足

 また、回線速度やオプションサービスなどの項目別に、大手キャリア(MNO)と比較した質問を実施。「今のMVNOで満足」「価格が安いので今のMVNOでも納得できる」「どちらともいえない」「価格が高くてもキャリアの方がよかった」の4段階で回答を求めた。

 その結果、「価格が高くてもキャリアの方がよかった」は、全項目で5%を下回った。特に時間帯別の回線速度や回線安定性、データ容量、音声通話プランに関しては、「今のMVNOで満足」の回答が半数を超えており、回線品質についてもMVNOで十分と考えているユーザーが多いようだ。

 一方で、メールや端末補償などのオプションサービスや、サポートサービスについては各項目とも「今のMVNOで満足」が30%を切る結果となった。

事業者別満足度、1位は「mineo」

 利用しているMVNOサービス別の満足度では、1位が「mineo」(71.6%)で、以下BIGLOBE(68.8%)、「IIJmio」(68.7%)と続いた。

 「BIGLOBE」では、オプションサービス満足度のうち、セキュリティ、端末補償、Wi-Fi、メールの4つで1位となった。「mineo」は容量シェアサービスで支持され、初期費用で満足度1位を獲得したのは「OCN モバイル ONE」だった。