【MWC Barcelona 2024】
“腕に巻き付けるスマホ”の実機はどんな感じ? モトローラのコンセプトモデルをチェック
2024年2月26日 20:02
モトローラは、MWC Barcelona 2024に合わせ、コンセプトモデルとして開発していた「アダプティブディスプレイ端末」の実機を公開した。
コンセプトモデルとして開発された端末だが、実際に動作する端末として仕上げられており、アプリの起動などの操作もできた。
一般的なフォルダブルスマホは、ヒンジを中心にディスプレイを内側に折りたたむ仕様だが、アダプティブディスプレイ端末はディスプレイを外側にして折り曲げることができる。
背面には2つのマグネットを装備しており、これを金属のバンドに装着することで腕に巻き付けることができる。伸ばすと縦長の一般的なスマホだが、折り曲げてバングルのように巻き付けられるというわけだ。
折り曲げた際にもディスプレイには時計やアプリなどが表示され、さながら大型のスマートウォッチのように情報を確認したり、操作したりすることができる。
背面はファブリックのような素材感で、ヒンジで折りたためる場所が固定されているフォルダブルスマホとは異なり、ある程度、自由に折り曲げることが可能だ。
腕に巻くときは真ん中で、机の上に置いて映像を見たいときは端だけを折り曲げるといった形だ。
前面と背面が均等になるように折り曲げ、対面した人がゲームを楽しむといった使い方も想定されている。こうしたさまざまな形に“適応”することから、同機はアダプティブディスプレイと名づけられている。
同モデルは、モトローラの親会社であるレノボが、23年10月に開催した「Lenovo Tech World」で披露していた。MWCに合わせ、その実機を報道陣などに公開した格好だ。
ただし、アダプティブディスプレイ端末はあくまでコンセプトを検証するための端末。「razr」のような、製品名もつけられていない。このままの形で発売する可能性は非常に低い。
腕に装着することが想定されているため、製品化に際しては、ディスプレイの強度をどう保つかのかといった課題もありそうだ。
デモとして披露していたのが、スマホやWindowsパソコン、Androidタブレットがシームレスに連携する「Smart Connect」という機能。
パソコンのキーボードを使ってタブレットで文字を入力したり、スマホ側への着信をパソコンで受けたりといったことが可能になる。また、パソコン側にスマホの画面をミラーリングで表示し、操作することができる。
スマホはモトローラ端末限定だが、パソコンはWindows 10/11であれば、レノボ製に限定されないという。
スマホで再生している音楽を、パソコン側で再生するといった操作にも対応しているという。スマホの音楽再生画面を上方向にフリックすると、パソコンでそれが引き継がれる。
離席した際に、スマホやタブレットからパソコンにロックをかけるといったことも可能だ。同機能は、3月のリリースを予定しているという。