【Mobile World Congress 2016】

3000円でLINEでチャットし放題、「ChatSim」が国内発売に

既存のSIMに貼って海外ローミングできる「貼るSIM」も

ChatSim

 アイツーは、LINEやFacebookメッセンジャーなどのテキストチャットが1年間無制限で使える「ChatSim」(チャットシム)の国内販売を2月25日に開始することを明らかにした。通常価格は3000円(税別、以下同)だが、発売記念キャンペーンにより2500円で販売される。

 ChatSimは、LINEやFacebookメッセンジャー、WeChat、WhatsApp、KakaoTalkなどのチャットアプリによるテキストメッセージのやりとりが世界150カ国で無制限に行えるSIMカード。スタンプなどの画像データは端末にダウンロードされているものであれば表示できる。

 写真や動画などを送受信したい場合は、1300円で「マルチメディアパック」を追加購入する。マルチメディアパックは、ChatSimで使える2000クレジットがチャージされ、地域によって容量ごとに消費するクレジットが異なる。例えば、日本では1MBで50クレジットを消費する。

 購入後、マネーパートナーズが提供する海外プリペイドカード「マネパカード」を申し込むことで、発行カードに2500円がキャッシュバックされるキャンペーンも実施される。

「貼るSIM」(slimduet)も3月25日発売

「貼るSIM」(slimduet)

 さらにアイツーでは、台湾のTaisys Technologiesと提携し、「貼るSIM」(slimduet)の国内販売を3月25日より開始することも明らかにした。価格は2500円程度になる見込み。

 貼るSIMは、普段使用しているSIMカードの上に貼ることで、海外ローミング用の電話番号を取得できるようにしたもの。有効期限は設けられておらず、月額基本料もかからない。現地でSIMカードを調達した場合と同水準の価格設定となっており、例えば、台湾(5日間)の場合、4Gデータ無制限で18ドル(約2160円)、シンガポール(5日間)の場合、100GBで12.6ドル(約1512円)。音声通話がサポートされる地域もある。

 推奨されるデバイスは、SIMロックフリーのiPhoneおよび各種Android端末。SIMロックを解除したiPhoneでも利用できるが、Android端末については、「SIM Toolkit」が動作する必要があるほか、SIMカードスロットの形状によって着脱できない可能性があるため、4月以降に対応状況をアナウンスするとしている。また、利用開始にあたってはSMS認証が必要となるため、SMS対応のSIMカードが必要となる。

湯野 康隆