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WhatsApp専用だったWhatSim、対応アプリ拡大で「ChatSim」に

 伊Zeromobileは、世界中でさまざまなメッセージングアプリが利用できるというSIMカード「ChatSim」(チャットシム)を発表した。価格は1年間で10ユーロ(約1350円)で、別途、データ通信料(5ユーロ単位で課金)がかかる。

 「ChatSim」は、世界各国で利用できるSIMカード。メッセージングアプリだけが使えるSIMカードとなっており、1つあれば国境を越えて、定額で利用できることが特徴となる。チャットアプリ「WhatsApp」が世界中で使えるSIMカードとして登場した「WhatSim」が対応アプリを拡充して「ChatSim」として提供されることになった。テキストメッセージ(絵文字含む)は際限なく利用できるが、写真の送付などは別途、通信料がかかる。

 パッケージは、「ChatSim」「ChatSim Plus」の2種類が用意される。サービス内容は同じで、異なるのは利用できるエリア。たとえば日本はChatSimだけでカバーされ、北米は「ChatSim Plus」だけとなる。対応アプリは全てのメッセージングアプリとされており、QQ、WhatsApp、Facebook、WeChat、Skype、Viber、LINE、KakaoTalk、Telegram、Snapchat、Twitter、Hangouts、iMessageなど。これらのアプリからテキスト、写真のシェア、IP電話機能などが利用可能となる。

 テキストメッセージは使い放題となるが、写真送付などで発生するデータ通信料は、5ユーロ(約675円)で1000クレジット割り当てられ、そのクレジットを消費する形。ChatSimでは、利用可能なエリアを6つのゾーンに分類しており、ゾーンによって通信料が異なる。ZONE 1のエリアでは1MBの通信料で50クレジットとなるが、たとえば日本が含まれるZONE 3は1MBあたり150クレジットとなる。最も高いのはZONE 6で1MBあたり750クレジットを消費。このZONE 6にはベトナムやジャマイカ、ボスニアヘルツェゴビナなどが含まれる。

関口 聖