【2013 INTERNATIONAL CES】

「Optimus G」や「Nexus 4」を展示するLG

 今回のCESで新端末の発表はなかったLGエレクトロニクスだが、ブースには主に米国で発売中の最新スマートフォンが多数並べられていた。

 中でも力を入れていたのが、日本でもドコモとKDDIから発売中の「Optimus G」だ。Optimus Gは、クアルコムのクアッドコアチップ「APQ8064」をいち早く搭載した、LTE対応のスマートフォン。米国ではAT&TやSprintが取り扱っているほか、Verizonもこの機種をベースにした「Optimus Blaze」を販売している。会場では、「Qメモ」や「Qスライド」といった、日本でもおなじみの機能が紹介されていた。

テレビやスマートフォン、スマート家電を展示するLGブース
Optimus Gの米国版。写真は、Sprintが販売しているものとなる

 Googleのリードデバイスである「Nexus 4」も、LGが開発したスマートフォンだ。Nexus 4はOSにAndroid 4.2(Jelly Bean)を採用し、4.7インチのIPS液晶や、8メガピクセルのカメラを搭載する。米国ではGoogleが「Google Play」を通じて直接販売しているほか、一部のT-Mobileショップでも購入が可能だ。ストレージ容量が8GBのモデルで299ドルと安価なこともあり、米国でも高い人気を集め、品切れが続いている。

Googleのリードデバイスにあたる「Nexus 4」。光によって表情を変える背面のパネルが印象的
Android 4.2は、通知パネルに設定へのショートカットが導入された。球面状のパノラマ撮影ができるのも、Android 4.2の特徴だ

 北米市場には投入していない、「Optimus Vu 2」もLGブースには展示されていた。この機種は、日本でドコモから発売された「Optimus Vu」の後継機で、4:3のディスプレイはそのままに、CPUやRAMなどのスペックを向上させたモデルだ。LTEにも対応し、リアルタイムに手書きのデータを送受信する機能も利用できる。韓国で発売されたモデルで、米国には上陸していない。

Optimus Vuは米国でも発売中。ただし、日本版とは異なり、防水などには対応していない
基本性能を向上させたOptimu Vuの後継機「Optimus Vu2」

 LGのブースでは、生活家電のコーナーにもスマートフォンが置かれていた。スマートフォンで、これらの製品をコントロールするデモを行うためだ。展示会場のスマートフォンには、家電を制御する統合アプリがインストールされており、照明を点灯/消灯させたり、冷蔵庫の中身を管理したり、ロボット型掃除機を動かしたりといった操作を実際に試すことができた。

洗濯機、掃除機、冷蔵庫、照明といったあらゆる家電を、スマートフォンでコントロールする仕組みを用意。ペアリングやデータの送受信は、NFCで行う

石野 純也