【2012 International CES】
インテル、Atom Z2460のリファレンスモデルやスマホを展示


UltrabookやAtom Z2460搭載スマートフォンを出展するインテル

 インテルブースはUltrabookが中心の構成となっていたが、同社が10日(現地時間)に公開した「Atom Z2460」を搭載したリファレンスモデルも展示されていた。同CPUはネットブックなどに採用されてきた「Atom Zシリーズ」の流れをくむもので、1.6GHzでHyper-Threadingに対応している。

Atom Z2460を搭載したスマートフォンのリファレンスモデルブースでは、精細な動画やゲームが滑らかに再生できることをアピールしていた
リファレンスモデルのOSは、Android 2.3.7となる

 リファレンスモデルには、このCPUに「XMM 6260」という下り最大21MbpsのHSPA+に対応したベースバンドチップが搭載されていた。OSは、Android 2.3となり、800万画素のカメラや、HDMI出力、1080pのビデオ出力もサポートする。このほか、端末にはWi-FiやBluetoothに加え、NFCも搭載されていた。

リファレンスモデルの主なスペック

 Atom Z2460は低消費電力も特徴としており、リファレンスモデルでは、待ち受けで連続14日、3Gの連続通話で8時間、1080pの動画再生で6時間、3Gのブラウジングで5時間、音楽再生で45時間を実現しているという。

 また、同社のブースには「第2四半期に、中国で発売される」というレノボの「K800」も展示されていた。K800は世界初のAtom Z2460採用モデルとなり、800万画素のカメラや、HDMI出力に対応する。レノボの説明員によると、「リファレンスモデルに近いスペック」だという。展示されていた端末のOSはAndroid 2.3だったが、「Android 4.0に間もなく対応する」(説明員)という。なお、インテルのプロセッサーは、レノボのほか、モトローラが採用することも発表されている。

レノボが中国で発売する予定のK800。HSPA+に対応しており、第2四半期には出荷されるという。OSはAndroidだが、レノボの独自UIを採用しているK800の背面。左右が斜めにカットされたデザインを採用している
K800の側面と上部。ボタンの形状などは、やや独特だ



(石野 純也)

2012/1/12 11:37