ニュース

アップル、2025年のサービス事業実績を発表 日本でマイナンバーカード対応なども

 アップル(Apple)は、2025年における同社サービス部門の業績と主なハイライトを発表した。App Storeの週間平均ユーザー数が8億5000万人を超えたほか、Apple TV+の視聴時間が前年比36%増を記録するなど、多くの分野で過去最高を更新した。

App Storeとデベロッパー収益

 App Storeの週間平均ユーザー数は、世界175の国と地域で8億5000万人以上に達した。2008年のプラットフォーム立ち上げ以来、デベロッパー(開発者)への累計支払額は5500億ドルを超えている。

 年末年始のホリデーシーズンも、訪問者数と支出額の両面で記録を更新。特に、生産性アプリや写真・ビデオ系アプリが成長を牽引した。

エンターテインメント分野の成長

 Apple TV+は、2025年12月の総視聴時間が前年同月比で36%増加し、月間エンゲージメントの記録を更新した。コンテンツ面では、映画「F1」が世界的な興行収入1位を記録したほか、ドラマシリーズ「Pluribus(プルリブス)」が同サービス最大のヒット作となった。

F1
Pluribus

 また、「Severance(セヴェランス)」がエミー賞で多数の賞を受賞し、「Slow Horses(窓際のスパイ)」が監督賞を獲得するなど、これまでに累計672の受賞と3085のノミネートを記録している。スポーツ配信では、3月から米国においてF1の全レースをApple TVで独占配信する新たな5年契約が開始される。

Severance
Slow Horses

 サービス開始10周年を迎えたApple Musicは、リスナー数と新規登録者数がいずれも過去最高に達した。新機能として、楽曲をDJのようにシームレスにミックスする「AutoMix」や、歌詞の翻訳・発音ガイド機能が追加されている。

Apple WalletとApple Pay

 Apple Walletは機能拡張が進み、日本ではマイナンバーカードに対応した。これは、米国外では初となる身分証明書対応の事例となる。米国では、パスポート情報を基にした「デジタルID」の作成が可能となり、空港の保安検査場(TSA)で利用できるようになった。

マイナンバーカード
米国のデジタルID

 Apple Payは現在89の市場で提供されており、過去1年間で10億ドル以上の不正取引を阻止したとしている。また、iOS 26では、銀行や貸金業者が提供する分割払いやリワードプログラムを、店舗での支払い時に利用できるようになった。

その他の新機能とサービス展開

 各サービスでも、新機能の追加や提供エリアの拡大が行われた。

 マップでは、オンデバイスのインテリジェンスを活用し、「優先ルート」や「訪問場所」へ簡単にアクセスできるようになった。また、「探す(Find My)」は韓国でサービスを開始。「Apple Arcade」には、広告なしでプレイできるゲームタイトルが50本以上追加された。

 「Apple Fitness+」は提供エリアを28カ国拡大し、スペイン語とドイツ語のデジタル吹き替えに対応。「Apple Podcasts」では、AIを活用した「会話を強調(Enhance Dialogue)」機能や、チャプターの自動生成機能が追加された。

 アップルのサービス担当シニアバイスプレジデント、エディー・キュー(Eddy Cue)氏は発表の中で、「2025年は、驚異的な成長と世界的な拡大、そして継続的なイノベーションによって、アップルのサービスにとって記録的な年となった」とコメントしている。