おサイフケータイに対応した「ポイントしま専科 by POCKETTA」


 凸版印刷株式会社とタイヘイコンピュータ株式会社(TCC)は、中小規模店舗チェーンでも最新のポイントサービスを導入できる「ポイントしま専科 by POCKETTA(ポケッタ)」を共同で構築。3月中旬より販売を開始する。価格は、20店舗に端末20台を設置し、基本サービスの導入コンサルティングを利用した場合、初期費用約180万円から、月額費用約45万円から。

 「ポイントしま専科 by POCKETTA」は、凸版印刷のCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)ソリューションと、TCCの次世代ポイントシステム「POCKETTA」を統合した、ポイント制度導入・運用ソリューション。

 凸版印刷のCRMにより、ポイント制度の基本設計コンサルティングから、会員規約などの印刷物のテンプレート提供、会員情報の管理・保守などの運用業務支援、顧客データの分析およびレポーティングなどをメニュー化し、統合的に提供する。

 「POCKETTA」専用端末はFOMA通信モジュールを搭載し、おサイフケータイに対応。おサイフケータイを会員証として活用することで、独自のカードを発行するコストを削減できる。また、専用端末は小型デジタルサイネージ機能を装備しており、店舗レジ周辺での販売促進にも利用できるという。

FOMA通信モジュールを内蔵し、おサイフケータイ(FeliCa)に対応。タッチパネル部はレジ周りのデジタルサイネージとしても利用可能な「POCKETTA」専用端末

 会員の個人情報は、会員自身が携帯電話を利用して直接システムに登録する。また、会員向けのダイレクトメール発送も凸版印刷で一括代行が可能なため、個人情報を店舗で処理することによるリスクを低減できるとしている。

 店頭用「POCKETTA」専用端末のレンタルサービスとポイント会員のデータベース運用や個人情報管理などのASPサービスをあわせて提供することで、初期導入コストなどを低減できるとしている。なお、専用端末のレンタル料金は、FOMA通信モジュールの通信費用も含んだ月額固定料金となる。

 「ポイントしま専科 by POCKETTA」は、専門販売店、外食店、アパレルショップ、ホテル、フィットネスクラブ、理美容店、エステティックサロン、書店、レンタカー店、クリーニング店などの中小規模チェーンをおもなターゲットとして販売していく。

 「ポイントしま専科 by POCKETTA」のサービスメニューと料金は、20店舗に端末20台を設置し、導入コンサルティング(基本サービス)パッケージ)活用の場合、初期費用約180万円から、月額費用約45万円から。契約期間は2年以上から。

 なお、「POCKETTA」は、3月9日から12日まで東京ビッグサイトで開催中の「リテールテック JAPAN 2010」のTCCブースに出展している。

(工藤 ひろえ)

2010/3/10 06:00