無線通信で運行情報をリアルタイムに把握できる車載端末
富士通とトランストロンは、物流業界向けの無線通信機能付き車載端末を発売した。運行情報をリアルタイムに送信でき、会社側に導入する運行支援ソリューションと組み合わせることで環境や安全運転に対する分析・改善が可能になる。
今回発売された車載端末「モバイルトレーサー DTS-B1」は、エンジン回転数、速度、経路などの運行情報を取得し、ソフトバンクモバイルのネットワークを通じてリアルタイムに本社や事業所に送信できる無線通信機能を備えた車載端末。従来の一般的な製品のようにメモリカードを着脱してデータをやり取りする必要がないほか、外付けが多い操作部も本体に内蔵する。取り付け時の設定作業を簡素化でき、配達・営業車両などへの導入も容易になる。
モバイルトレーサー DTS-B1 |
車載端末が通信機能を備えたことで、事業所など会社側で運行情報をリアルタイムに把握できる。富士通が提供する「エコ&セーフティドライブ評価システム(TRIAS-TR/E&S)」もサポートされており、安全運転や燃費向上、CO2排出量削減といったデータをもとに運転の改善を検討できる。
富士通の行動支援ソリューション |
「モバイルトレーサー DTS-B1」セット一式の価格は21万4000円。同端末と連携できる「TRIAS-TRサーバー」は基本システムが250万円、動態オプションが300万円、DTS連携オプションの通信インターフェイスが1車両あたり1万2000円~、TRIAS-TR/E&Sが1車両あたり1万円~。
2009/11/6 06:00