NEC、FOMA対応で設置場所を選ばない電子マネー決済端末


 NECは、各種電子マネー決済に対応したスタンドアロン型の決済端末「マルチサービス・ターミナル」を製品化。11月4日に販売開始した。価格は個別見積もりとなるが、目安としては1台あたり10数万円程度となる見込み。

 「マルチサービス・ターミナル」は販売開始時点で、iD、Edy、WAON、QUICPay、スマートプラス、nanaco、PiTaPa、Visa Touchと最大8種の電子マネーに同時対応可能。FeliCaポケットやおサイフケータイ用会員サービスプラットフォームのトクトクポケットにも対応する。また、NECのおサイフケータイと連動する、決済連動型広告配信サービス「AD Push」にも対応する。

 電子決済のための接続回線は携帯電話網、LAN、ISDN、公衆回線網に対応可能で、設置場所にあわせて回線を選択できる。携帯電話網では、NTTドコモのFOMAに対応する。

NECが新開発した「マルチサービス・ターミナル」。8種の電子カードに同時対応可能で、回線も選択できる

 3.5インチのタッチパネル付きカラー液晶を搭載し、待ち受け時の広告表示やクーポンの表示・発行・利用に対応。会員サービスとしてポイントの付与を行ったり、タッチパネルを利用したゲームなどにも利用できる。

 「マルチサービス・ターミナル」の本体サイズは127×139×255mm(幅×高×奥行)、重量1.6kg。3.5インチタッチパネル液晶、FeliCaリーダライター部、ラインサーマルプリンターを内蔵する。通信回線は選択式で携帯電話網、LAN、ISDN、公衆回線網のいずれかを選択する。

 「マルチサービス・ターミナル」第1号ユーザーとしては、イオンが「めぐりんWAON」の対応端末として四国エリアで導入を予定する。「めぐりんWAON」は、香川県高松市を中心として、四国エリアで展開する地域ICカードサービス「めぐりん」に、イオンの電子マネー「WAON」を搭載したもの。

(工藤 ひろえ)

2009/11/9 06:00