DNP、携帯向け店頭販促プロモの総合支援サービス


 大日本印刷(以下DNP)は、店頭販促に携帯電話を活用するセールスプロモーションの新規導入支援サービスを10月13日より開始すると発表した。新サービスの価格は、月額利用料15万7500円から(初期費用は別途)。

 新サービスは、これまで個別に提供していたモバイルサイト向けの支援サービス「SiteKicker」「SiteCast2」「オリコミーオ!ケータイチラシシステム」の3つを組み合わせ、総合支援サービスとして提供するもの。現時点では統合サービスとしての独自サービス名は付けられておらず、セットメニューとして提案していくという。

 利用料金は、初期費用は26万2500円から、月額利用料は15万7500円から(チラシ拡大閲覧タイプ、小型リーダーライター1台を利用する場合)。制作費用は別途見積となる。

 「SiteKicker」は携帯電話向け情報配信サービスで、店頭に設置した小型リーダーライターに、おサイフケータイをかざすだけで、接続URLを取得し、モバイルサイトにアクセスできるASPサービス。接続URLは時間帯で変更も可能なので、タイムセールなどにも利用できる。管理設定は、Webブラウザから管理用サーバーへアクセスすることで簡単に登録・更新できる。オサイフケータイ対応の小型リーダーライターは、販売またはレンタルから選択可能。

 「SiteCast2」は、モバイルサイトの構築と運用を支援するASPサービス。会員登録した顧客に、メールマガジンや電子クーポン、オリジナルコンテンツの配信ができる。また、会員の住所・年齢・性別などの属性により、属性に応じたメールを配信する機能も備える。

 「オリコミーオ!ケータイチラシシステム」は、ネットチラシをモバイルサイトに掲載するサービス。折込チラシの画像を拡大しながら閲覧できるほか、商品ごとの画像を連続して表示することもできる。

「酒ゃビック」店頭で。お財布ケータイ向けの小型リーダーライターにタッチ携帯クーポンのサンプル

 新サービスを導入した藤桂京伊(ふじけいきょうい)株式会社が東海地方で展開する酒類専門店「酒ゃビック」97店舗では、各店舗の店頭のレジ台に「SiteKicker」の小型リーダーライターを設置し、モバイルサイトの会員募集の告知を実施。

 会員にキャンペーンや特売情報をメールマガジンとして配信するほか、折込みチラシの閲覧、「酒ゃビック」のキャラクター「ビッくん」をモチーフにした待受画面、絵文字素材、着メロなどのオリジナル会員限定コンテンツを利用できるようにした。

(工藤 ひろえ)

2009/10/13 10:55