金融機関向け携帯電話ソリューション「F3mobile」新版


 株式会社インテックは、横浜銀行、NTTドコモ、NTT PCコミュニケーションズの3社と共同で実施したインテックの金融機関向けCRM(顧客情報管理)システム「F3(エフキューブ)」の携帯電話ソリューション「F3mobile(エフキューブモバイル)」に関する実証実験プロジェクトを完了。実証実験で得られた、渉外業務支援に有効な新機能を追加して次期「F3mobile」を発売した。

 「F3mobile」新版では、新たに渉外業務支援機能を追加。マーケット情報や預かり資産など、携帯電話を使うことで店外でも顧客の取引情報のが可能になった。インテックではこの機能追加により、「対面セールスにおけるお客さまのさまざまなニーズに対して、的確なご提案が可能となった」としている。

 従来版からの特徴としては「F3mobile」は、金融機関向けのため、多様なセキュリティ機能を装備。生体認証機能や遠隔での利用操作制限など、携帯端末側のセキュリティ機能に加え、起動認証時に複数回失敗した場合のデータ消去機能、利用時に一定時間無操作が続いたタイミングで内部データを削除する機能、平日夜間および休日のあらかじめ設定した時刻になると自動でデータを削除する機能など、アプリケーション側でのセキュリティ機能も標準装備する。

 このほか、渉外活動の日誌や面談記録を店外にて登録する機能もサポート。帰店後業務負担が軽減できるとしている。

 「F3」はインテックが提供する金融機関向け総合情報系システムの総称で、顧客管理、営業支援、コールセンターシステムなどの機能を持つ、金融機関向けの統合型CRMシステム。「F3mobile」は「F3」顧客向けのオプションとして提供される携帯電話活用ソリューションとなる。

(工藤 ひろえ)

2009/10/13 10:55