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パナソニック、ISDNをMVNO回線で置き換えるソリューション

 パナソニックは、MVNOサービスを活用したISDN回線からIPネットワークへのマイグレーションサービスの提供を10月上旬に開始する。

 NTTは2025年頃までにISDN回線でのサービスを終了する見通しを示しているが、ATMの状態監視など金融・決済サービスや遠隔監視サービスでは、ISDN回線が未だに数多く利用されている。

 パナソニックが提供するISDNマイグレーションサービスは、ISDNのインターフェイスがそのまま使えるLTEモデムを利用することで、回線費用をISDNの3分の1程度に抑えつつ、IPネットワークに移行できるというもの。

 同サービス用に開発された「FutureNet MA-E370/L」は、ISDNモデムのエミュレート機能を備え、ATMなどのISDNインターフェイスとそのまま接続できる。アナログ電話ポートから音声通信やみなし音声によるモデム通信が可能。通信網はパナソニックのMVNOサービスとNGNを活用。閉域網やインターネットを経由するVPNサービスが利用できる。

 提供価格は納入数によっても異なるが、同社が想定する最も一般的なパターンでは、初期費用が約10万円前後、月額通信料が1回線あたり1000円前後としている。機器代金は、1台での納入の場合で、10万円以下となる見込み。