石野純也の「スマホとお金」
「iPhone」をキャリア契約で購入 Apple Storeとキャリアショップではどちらがお得?
2026年4月2日 00:00
キャリアで購入、特に電話番号そのままでキャリアを移るMNPだと何らかの割引がつくのが一般的ですが、iPhoneに関しては、アップルから直接購入したiPhoneでも、キャリアの契約が可能。店舗であれば、ドコモ、au、ソフトバンクの回線に紐づけた状態で購入ができ、販売奨励金の一部を使った割引も受けられるのでお得になります。
実店舗だけだと数は少なめですが、オンラインのApple Storeでも、iPhoneの回線契約を行えるようになっています。当初は選択できるのがソフトバンクのみでしたが、この3月からはドコモも対応。しかもMNPはもちろん、機種変更でも割引がつきます。
ドコモはMNPの割引が大きいこともあり、注目しておきたい買い方と言えるでしょう。一方で、MNPをする場合、ドコモが割引を増していることもあり、必ずしもアップルから購入した方がお得になるとは限りません。どちらがいいのかは一長一短。そんな新しいiPhoneの買い方を解説していきます。
本体価格が安くて割引もつくApple Store、オンラインなら全国で買える
Apple Storeでキャリア契約をするメリットは、価格面にあります。1つが、本体価格がキャリアに比べて安いこと。アップルが直接販売するため、アップルから仕入れて販売するキャリアよりも本体価格が安めになっているのが一般的です。
参考までに、iPhone 17(256GB版)の価格を比べてみると、アップルが12万9800円なのに対し、ドコモはドコモオンラインショップで15万2900円。店舗だとより高く販売されているケースもあります。
この時点ですでに価格差が2万3100円もついていますが、Apple Storeの店舗でキャリア回線を紐づけて購入すると、さらに割引を受けられます。店舗では、MNP、新規契約、機種変更のいずれも8800円の割引。ドコモ、au、ソフトバンクと、各社のメインブランドがこの買い方に対応しています。
一般的に、キャリアショップでは機種変更で割引がつくケースは少なめ。元々の本体価格に差がある上に、機種変更するだけで割引がつくことで、キャリアでの購入よりもさらに安くなるというわけです。機種変更の手数料はかかりますが、8800円の割引はそれを補って余りあります。
ただ、アップルストアは国内だと店舗数が限られているのが玉にきず。東京であれば、表参道、渋谷、銀座、大手町、新宿と5店舗の選択肢がある一方で、大阪は2店舗、神奈川や愛知、京都、福岡は1店舗のみ。あちこちにストアがある本国の米国と比べると、その数は限定的と言えるでしょう。
そこで便利なのが、オンラインストア。このオンラインでもキャリア契約が始まっており、店舗と同様の割引が受けられます。当初はソフトバンクのみで開始された割引販売ですが、3月にはドコモが追加され、2社から回線を選択できるようになりました。店舗と同様、機種変更だけでなく、新規契約やMNPも選択できます。
MNPだと2万円割引、ただしドコモの方が安いことも
メリットは、回線契約もワンストップでできることに加え、店舗と同様、割引を受けられるところにあります。しかもドコモの場合、MNPだと店頭での契約より割引額が積み増されています。その額は2万円。しかも最安のアップル価格にこの割引が適用されるため、先に挙げたiPhone 17であれば価格は10万9800円と最新モデルとしてはかなりお手頃な価格になって買いやすくなります。
割引の受け方は2つあります。1つは、一括払い。こちらは、いったん本体の全額を支払ったあと、割引額がキャッシュバックされる仕組みです。クレジットカードで後から支払うようなときには、実質的に割引を受けた形になります。もう1つは、最初から割引を適用した形での分割払いです。
こちらの支払方法はペイディを利用する形になり、分割回数は端末によっても異なります。金利はかからず、単純に本体価格を分割するだけになるため、支払いやすい方法と言えるでしょう。iPhone 17は、36回払いに対応。こちらを選択すると、2万円を引いた10万9800円を36分割する形になり、1回の支払い額は3050円になります。
これは安い……と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではないケースもあります。本体価格が高い一方で、キャリアでの購入は割引も大きくなっていることがあるからです。
iPhone 17の場合だと、ドコモはMNPに対して4万3835円の「5G WELCOME割」をつけているため、アップル価格との差額である2万3100円と2万円の割引を超える形になり、わずかですがドコモの方が本体価格は安くなります。
しかもドコモの場合、「いつでもカエドキプログラム」で23回目の支払いまでに端末を下取りに出せば、残価の10万9032円が免除されます。いくらリセールバリューが高いiPhoneでも、2年後にこの価格で売却するのは難しいでしょう。手元に端末を残しておいても、カエドキで機種変更しても、ドコモの方がお得になるケースが多いというわけです。
機種変や端末によってはApple Storeが断然お得、購入時には比較を
一方で、同じiPhone 17でも機種変更になると話は変わってきます。ドコモで購入すると、機種変更には割引がつかないからです。これに対し、オンラインでもApple Storeでは8800円の割引を受けることが可能。この割引を加味した金額はApple Storeが12万1000円なのに対し、ドコモは本体価格そのままの15万2900円。本体価格での比較では、3万円以上、アップルの方が安くなります。
カエドキが使えるという利点はあるものの、これを加味した際の実質価格は9万8340円。アップルから12万1000円で購入し、2年後に中古店に売却した際に6、7万円程度になるようであれば、その方がお得になります。2年前のiPhoneでもこのぐらいの買取価格になることは多いため、機種変更であればApple Storeでというのも合理的な選択と言えます。
また、買い方だけでなく、端末によってもApple Storeのオンライン購入の方がお得になることがあります。例えばiPhone Airの256GB版は、ドコモ価格が19万3930円で、MNPでの5G WELCOME割が1万1000円しかありません。これに対し、Apple Storeでの本体価格は15万9800円。本体価格の時点で、すでに3万4130円の差がある上に、MNPでの割引もApple Storeの方が多くなります。
キャリアが販売に注力しており、MNPでの獲得が多くなりそうな機種の場合にはキャリアで購入しつつ割引を受けた方がいい一方で、そうでない端末や、純粋な機種変更はApple Storeの方が安くなる傾向があると言えるでしょう。
あくまでも傾向で、かつキャリア版は頻繁に割引額などの変動があるため一概には言えませんが、ドコモやソフトバンク回線でiPhoneを使いたい人は、キャリアショップだけでなく、Apple Storeもチェックしておいた方がいいことは間違いありません。
オンラインストアであれば、ブラウザを開いて比較するだけと手軽。複数の店舗を渡り歩いて価格をチェックする手間や労力、コストもかかりません。auユーザーやauにMNPで移りたいユーザーにはこの手は使えないものの、そうでない場合には、いったんキャリアとアップルを比較検討してみることをお勧めします。








