本日の一品
「カバン自販機」でカバンを買った
(2016/4/18 06:00)
豊岡市は兵庫県北部に位置する、日本で最も有名な鞄製造の街だ。近所には志賀直哉の小説にも登場する、有名な城崎温泉がある。この街を先日、旅行中に通りかかったのだが、通過するだけではもったいないと、鞄関係のお店が並ぶ「カバンストリート」に立ち寄ってみた。
聞くところによると、豊岡市は日本国内で製造される鞄の70%以上を担っているそうだ。JR豊岡駅から1kmほどのところにそのカバンストリートはあった。カバンストリートには全国でもこの街だけにしかないという「カバンの自販機」が設置されている。
カバンの自販機といってもさまざまなスタイルやサイズのカバンが売られているわけではない。あくまで飲料用の自販機を転用しているため、缶ビールサイズのプラスチックケースに入った、同じスタイルで柄違いのミニトートバッグが16種類ほど売られていた。隣には飲み物の自販機も併設されているが、その自販機も上に持ち手のつけたカバンイメージのデザインという徹底ぶりだった。
筆者が訪問時に購入したのは、豊岡市のマスコットキャラクター「玄武岩の玄さん」をモチーフにした、オレンジ色のミニトートバッグだ。他にもさまざまなデザインのモノが自販機では売られているが、どれか1つを買うなら、問答無用にインパクトのある「玄武岩の玄さんトート」だろう。
カバン自販機での販売価格は一律で1個1500円だが、高いか安いかは意見が別れるだろう。しかし日本ではここにしかないカバン自販機で、イベントプレミア商品として購入できるモノとしては決して高くはないだろう。
千円札1枚と500円玉を入れて、緊張して目的のカバンのボタンを押すと、多少軽いが聞き慣れた音が響く。プラスチック製のパッケージを開けると、中からカバンストリートのガイドブックと玄さんミニトートが出てくる。
25cm角の正方形のトートバッグで、薄手の帆布で作られている。底のマチは5cmほど。持ち手の部分は布ではなく革製で1本だけ。片側が固定されていて、もう片方はホックでカバン本体に固定する仕組みになっている。
用途としては、バッグ・イン・バッグとして常時、普段使いの親バッグに入れておき、もしもの場合のエマージェンシーバッグとして使うことが考えられる。また、ランチタイムの外出専用カバンとして、近所にちょっと出かける時に必要なモノだけを収納するカバンとしても使い勝手は良いだろう。
ゆるキャラではなく“渋キャラ”と呼ばれているらしい「玄武岩の玄さん」のミニトートは、女性が持つには少し個性や主張が強すぎるようだが、レディースに向いた柄のミニトートも自販機には揃っている。天橋立や城崎温泉を訪問する際には、豊岡市のカバンストリートに立ち寄って、日本はここだけのカバン自販機で買ってみてはどうだろうか。
製品名 | 購入先 | 購入価格 |
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玄武岩の玄さんミニトート | 豊岡カバンストリートのカバン自販機 | 1500円(税込) |