本日の一品

固定電話もハンズフリーにするBluetoothヘッドセット

 仕事場にかかってきた固定電話を取ることの多い筆者は、通話中に片手がふさがってしまうのをなんとかしたいと常日頃から思っていた。PCでメモしたいのに片手打ちではなかなか思うようにいかず、もどかしいのだ。もちろんスマートフォンで電話する時も同じような問題があるわけで、固定電話もスマートフォンも、通話が劇的に楽になる製品がないか探していたところ、ちょうどよい一品を発見。それが日本プラントロニクスの「Voyager Legend CS」だ。

「Voyager Legend CS」の主なパッケージ内容

 「Voyager Legend CS」は、片耳にかけるタイプのBluetoothヘッドセットで、スマートフォンでの通話をハンズフリーで行える製品。と、それだけなら普通のBluetoothヘッドセットと変わらないが、付属のベースユニットを固定電話と接続することで、固定電話での通話もBluetoothヘッドセットを介して行えるようになるのが最大の特長となっている。つまり、スマートフォンと固定電話での通話に本製品1つだけで対応できるというわけだ。

 ベースユニットの固定電話への接続方法は簡単だ。まず固定電話に接続している受話器のモジュラージャックを外し、付属の専用ケーブルで電話機本体とベースユニットを接続。専用ケーブルのコネクタ部にはもう1つ接続口があるので、そこに受話器を接続する。要するに、固定電話本体からベースユニットと受話器がぶら下がるようなイメージだ。ベースユニットとBluetoothヘッドセット間はワイヤレス接続され、両者ともに電源を入れてしばらく待つだけでペアリングが完了する。

固定電話とベースユニットをこのような形で接続するだけで準備完了
Bluetoothヘッドセットの電源のオン・オフはイヤーフック後方にあるボタンで行う

 接続後は、いつも電話をかけるのと同じように固定電話の受話器を取って相手の電話番号に発信できる。電話の発信前後のタイミングでBluetoothヘッドセットのマイクの付け根あたりにあるコントロールボタンを押すと、ヘッドセットで通話可能だ。もう一度コントロールボタンを押すと通話終了となる。

 Bluetoothヘッドセットでの通話では、大きなノイズが乗るといったこともなく、普段とほとんど変わらず相手の声がクリアに聴こえる。近くを歩いて移動しながら通話してみても問題はない。さすがに屋外に出てしまうと雑音が増えて会話は厳しくなってしまうが、さほど広くない部屋程度なら自由に歩き回りつつ使っても大丈夫そうだ。

固定電話をハンズフリーで通話できるのはなかなか新鮮。Bluetoothヘッドセットは軽く、疲れにくい
Bluetoothヘッドセットのイヤーフック部は柔軟に動くようになっており、左右どちらの耳にも違和感なく装着できる

 少し残念だったのは、固定電話の場合は着信時にも手で受話器を上げ、Bluetoothヘッドセットのコントロールボタンを押さないと通話できない点。常に受話器を上げっぱなしにしておけば良いかとも考えたが、しばらく受話器を外したままでいると、固定電話の仕様で受話器から大きな警告音が発する状態になってしまった。着信に応じて固定電話の受話器を自動で上げ下げする「ハンドセットリフター」と呼ばれる製品も使えばこの問題は解決できるかもしれないが……。

 ちなみにスマートフォンと組み合わせて使う場合は、着信時にBluetoothヘッドセットから音楽が流れ、コントロールボタンを押せば通話が可能。固定電話の時と同じく、再度コントロールボタンを押すことで通話終了となる。なお、着信時に「Answer」としゃべることでも応答できるため、まったく手を動かさずに応答できるのはなかなか楽ちん。人前だとちょっと恥ずかしいが、自宅だったら有用な使い方だと思う。

Bluetoothヘッドセットのコントロールボタンを長押ししてから、スマートフォンとペアリングしよう
Bluetooth接続時にスマートフォン内の連絡先へのアクセスを許可すると、登録している連絡先から着信があった際に、発信者名を読み上げてくれる。ただし名前をアルファベットで登録していないと読み上げてくれないので、メリットは感じにくいかも
ベースユニット上部にBluetoothヘッドセットを置くだけで、Bluetoothヘッドセットを簡単に充電できるのは便利

 自宅でも役に立つ本製品だが、やはり電話する機会が多い職場の方が活躍するだろう。なんとなくサポートセンターの人のように、スタイリッシュに電話する感覚で使いこなしてみたくなってくる。

製品名販売元購入価格
Voyager Legend CS日本プラントロニクス1万9800円

藤縄優佑