本日の一品

非常時のために、電池の心配のいらないライトを

ハンディダイナモライト。手のひらに収まるサイズでちょうどいい

 一昨年の東日本大震災以降、簡単に手の届く範囲に懐中電灯などの照明器具を置くようにしている。残念ながら不意の事態は時間を選んでくれないので、暗いときでも対応できるようにという気持ちからだ。灯りがあれば最低限の行動は可能だし、さらに明るいことによって心理的な安心を得られることも大きい。

 以前から懐中電灯に電池を入れておくことまでは実践していたのだが、いろいろあって普段いる部屋から少し離れたところを定位置としていたので、いざ使おうと思ったときには暗闇の中を手探りで移動しないといけなかった。これではいけないと思い、小型の懐中電灯を調達した。ついでにいざという時に電池が切れている心配もなくすために、ダイナモを内蔵して発電した電気を充電池に溜めておけるものを選んだのでここに紹介したい。

 選択の条件としたのは、自力で発電が可能なこと、電池を内蔵していて発電していない時でも点灯が可能なこと、部屋に置いておいても違和感がない程度のデザインであること、そして安価であることだ。USB機器への給電機能やラジオ機能などが付いている製品があるのも知っていたが、大きくなるのがいやだったので今回はそうした付加機能は見送ることにした。

 昔と違って懐中電灯の光源も白色LEDとなって省電力化が進んだおかげで、小さい電池でも高輝度で長時間点灯させることが可能になった。電球でもクリプトン球やハロゲン球を使えば輝度は確保できたが、消費電力の点で大きな電池を用意しなければいけないので、どうしても製品が大きなものになってしまっていたはずだ。

 そんなわけで見つけたこのハンディダイナモライトは、手回しハンドルと太陽電池による充電が可能な充電式LED懐中電灯だ。ダイナモのハンドルを使いやすく使えるぎりぎりの大きさまでつめたサイズで、これ以上小さくすると手回しが難しくなってしまうだろう。太陽電池も付いているので、天気のいい昼間に日向に置いておけば手回しする必要もない。

 点灯時間は正確に測れていないのだが、ネット上で調べたところでは満充電で20~30分くらいは点灯するようだ。急な停電の対応用とするならば、これで十分だろう。

 偶然だろうが、設置してすぐに雷雨による落雷で、住んでいるあたり一帯が停電したため、早速使う機会が訪れた。手元に置いてすぐだったせいもあって、暗くなってもすばやく懐中電灯に手が伸び、暗闇の中でも落ち着いた行動ができたのは非常によかったように思う。

 検索してみると、同様の懐中電灯はノベルティなどで配布されていることもあるようなので、チャンスがあるようなら手に入れてみてはいかがだろうか。

裏面。ダイナモ用のハンドルが付いている
ダイナモ用ハンドルをしまったところ
電源スイッチ部分。もう少しスイッチは大きくてもよかったように思う
LEDは3つ。筒状の部分があるため、光はある程度直進する
製品名購入場所購入価格
ハンディダイナモライトAmazon.co.jp380円

大木真一