ペンをスタイラスに変えるキャップ「SMART-CAP」


本体色はシルバーを選択。他にはゴールドがラインナップされている

 タブレット端末のラインナップの充実に伴い、タブレットで使えるスタイラスペンも種類が拡充されてきた昨今、ユニークな製品も発売されるようになってきた。中でも面白い、「SMART-CAP」を紹介しよう。

 「SMART-CAP」は、既存のペンのキャップを付け替えて、ペン自体をスタイラスペンの軸として使用する。ペンがキャップにはまれば、どのようなものでも軸になる。キャップのサイズはSとMがあり、Sはボールペンや鉛筆、Mはサインペン程度の太さが収まる大きさになっている。メーカーでは、SサイズはBICのボールペン、Mサイズはぺんてるのサインペンを軸として推奨している。スタイラスとなるペン先は、やわらかいカバーの中に芯があるタイプだ。

 Sサイズのキャップを、BICのボールペンに装着して、(本原稿を書きつつ)使用感を試してみた。アプリはiPadの「7note」を使用している。まず感じたのは、ペン先をしっかり押しつけないと認識されないという点だ。言いかえれば、筆圧が強くないと書けないということで、筆圧の弱い筆者は戸惑ってしまった。以前購入したスタイラスペンが弱い筆圧でも書けたため、余計にそう感じるのだろう。これは人により好みが分かれるので、購入前に試せる機会があれば確認すると良いだろう。普段筆者は画面に対して軸を傾けたペンの握り方をしているのだが、そうすると筆圧を少し弱めにしても認識してくれる。しかし、この握り方だとすぐに軸がゆるんで外れてしまう。正しいペンの持ち方に矯正してくれるという予想しなかった一面も持ち合わせている製品だ。

 注意点は、キャップ部分を握らないと通電せず、タッチ操作を認識しないことだ。もっとも、キャップ部分を握らないと持ちにくいだけなので、気になる程のことではないだろう。また、純正キャップ程の密閉性はないので、軸にするものは乾燥に強いインクのペンを使うのが無難だ。

 いくらか気になる点はあるものの、筆入れに専用スタイラスを用意しなくても使える気軽さは大きな利点。他にもフィットするペンを探していきたい所存だ。


軸として推奨されているBICのボールペン三菱の鉛筆も使用出来たが、キャップの重さに比べて軽すぎるのでバランスが悪かった

 

製品名製造元購入価格
SMART-CAP S size福島製作所1600円

 

 




(ナカムラ)

2011/11/28 06:00