iPhoneで音楽をより楽しむためのヘッドホン
MM 60 iPhone |
iPhoneには、パッケージにイヤホンマイクが同梱されている。この標準のイヤホンマイク、音質は標準的なレベルだと思う。あまりこだわらないならば十分だが、少し音にこだわるならば、もっと良いヘッドホンに交換するべきだろう。ここで普通のヘッドホンを使うことも可能だが、iPhoneで使うならば、せっかくならばiPhone用のヘッドホンを使いたい。
iPhone用ヘッドホンも数種類が売られているが、ゼンハイザーコミュニケーションズ製の「MM 60 iPhone」は、iPhone用としては珍しい開放型のヘッドホンだ。耳を密閉せず、軽く当たるだけで、蒸れにくく装着感も快適だ。ただし開放型の宿命として音漏れしやすいので、電車など公共の場でのボリュームには注意が必要だろう。ヘッドバンド型だが、折りたたみ機能があり、専用ケースも付属するので鞄に入れて持ち歩きしやすい。それほど耳の肥えていない筆者にも、標準イヤホンとの違いはしっかりと感じられる。音に広がりがあり、低音域も出ている印象だ。
「MM 60 iPhone」の実売価格で1万2000円前後となっている。パッケージ付属のイヤホン(3400円)と交換するならば、このくらいの価格帯が手頃なところだろう。マイクがない普通のヘッドホンならば、同等の音質でより安い製品もあるが、それでも筆者は、iPhoneで使うならばマイクとリモコンがついたiPhone用のヘッドホンを強くおすすめしたい。圧倒的に便利だからだ。
例えば電話がかかってきたとき、リモコンボタンの一押しですぐに電話に出られて、リモコン部のマイクによりハンズフリー通話もできてしまう。対応アプリでもハンズフリー通話可能だ。この便利さには数千円の価値があるかもしれない。リモコンも一押しで再生の一時停止、二回連続押しで曲送り、長押しで音声コントロールができる。
さらにこの「MM 60 iPhone」、リモコン・マイク部とヘッドホンを分離でき、ほかのヘッドホンをつなぐこともできる。「MM 60 iPhone」の音にも満足できなくなって、iPhone用ではない高級ヘッドホンに買い換えても、リモコンとマイクはそのまま使えるのだ。ただ、高級オーディオの価格は天井知らずなので、できることなら「MM 60 iPhone」の音質で満足していたいものだが……。
リモコン・マイク部。ほかのヘッドホンをつなげることもできる | マイク部は胸元ぐらいの位置でも十分に通話が可能 |
折りたたむと手のひらサイズに | 専用のケースが付属 |
イヤーパッド部の装着感は良いが、左右から出るのケーブルは少々邪魔になる |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
MM 60 iPhone | ゼンハイザーコミュニケーションズ | 1万2000円 |
2009/10/1 10:27