本日の一品

お手頃価格でWi-Fi 7環境を実現! Amazon eero 7がパフォーマンス十分だった

Amazon eero 7

 気が付けばスマートフォンのWi-Fi 7の対応が進み、Wi-Fiルータ側もWi-Fi 7が特別なものではなくなって買いやすい製品がたくさん登場し、価格もこなれている。

 あまり考えずにお手頃なWi-Fiルータを買ったらWi-Fi 7対応だったという時代もすぐそこまでに来ている。

 そんなことに気づいてしまい、現在のWi-Fi 6環境で全く不満を感じていなかったが、そろそろ自分もWi-Fi 7環境をと思っていたところ、ちょうど使う機会を得たのがAmazon eero 7だ。

エントリークラスよりもちょっと上の便利Wi-Fiルータ

 Amazon eero 7がどんなポジションのWi-Fi製品かとというと、5GHz帯で2882Mbpsの通信ができ、2.4GHz帯で688Mbps。さらにWAN/LAN兼用で2.5Gbpsのポートがあるので、1Gbpsを超えるネット回線につなげば1Gbpsを超える通信が可能だ。

箱を開けると本体が登場

 メッシュ利用も想定しており、2台、3台と組み合わせても使える。セットで購入すれば、1台ずつ購入するよりも割安な価格が設定されている。

入ってる説明書類は安全情報だけで使用の説明にはなく、QRコードを読む
入っているものは本体、電源アダプター、LANケーブル
2.5GbpsLANポートが合計2つ、中央は電源入力のUSB Type-C
電源アダプターは5V 3A仕様

 スペック的にはWi-Fi 7ルータのなかでも無線区間の帯域は最小クラス。ただし、接続の有線LANが2.5Gbpsというのは、Wi-Fi 7の性能を活かしきるという点では有利。

 エントリー機種のなかでは1Gbppsの有線LANという機種もあり、それではせっかくのWi-Fi 7の最高速は体験できない。その点、Amazon eero 7なら無線区間の高速さを活かすことが可能だ。

 また、有線LANの2.5Gbpsはインターネット(WAN)側、LAN側の両方で有効なため、例えば2.5GbpsのLANに対応するNASをLAN側に接続したとしても、LAN側の速度を活かしきりながら使うことができる。

 2.5Gbpsに対応するWi-Fiルータのなかには2.5Gbps対応ポートが1つしかなく、LAN側の高速機器に対応しないのと比べればメリットは大きい。

 機能面では設定をアプリからすることで、従来のルータなどよりも設定がしやすくなっている。さらに、サブスクのサービス、eero Plusもある。月額1500円かかるが、広告ブロックをはじめ機能満載だ。

アプリから設定するので、設定画面にたどり着かない問題がなく、細かい設定も可能

 最近のルータなどの傾向としてスマートフォンアプリから設定する機種が増えており、Webブラウザが設定する従来のルータと違い、IPアドレスやネットワーク設定問題から、設定画面にすらアクセスできない、という問題がなくなっている。

使用中は白や青に点灯

 Amazon eero 7ももちろんそうで、eeroアプリから初期設定からすべて行う仕組み。IPアドレスに気を遣うこともなくルータモードやブリッジモードだとかの問題もない。

 基本的には自動で選択されるが、自動設定で二重ルータ(ただし、機能によっては二重ルータでないとうまく動作しないものもある)になってしまった場合でも、アプリからルータモードからブリッジモードの変更という厄介な変更もすぐできてしまう。

 変更後も設定画面が行方不明になってしまう問題もない。設定の面倒がないのだ。しかも、遠隔で設定できる。

アプリの利用画面
各種設定の画面。ネットワークの設定からルータモードやブリッジモードを切り替える

 設定以外の機能も同様だ。「Wi-Fiスケジュール」ではアプリで作成したプロフィールで登録した機器ごとに時間帯で接続制限などができるが、これもアプリから遠隔で操作可能。たとえば会社にいて、家にいる家族のタブレットのWi-Fi接続を遮断するということもできる。

ネットワークの設定
プロフィールを作ることで、グループに加えた機器のアクセス制御ができる

 最近はアプリでこういうことができるメーカーも増えてきているので、eeroだけの独自機能というわけではないが、使ってみると非常に便利だ。

スマートスピーカーをWi-Fi中継器に

 eeroにはAmazonのスマートスピーカーをWi-Fiエクステンダー、要は無線LAN中継器として使う機能もある。対応するスマートスピーカーは限られるが、eeroアプリと同じAmazonアカウントでAlexaアプリでログインすると利用可能になる。

Amazon Echo Dotが登録された

 対応するスマートスピーカーはEcho DotやEcho Popの一部など限られるのだが、幸いにして対応するAmazon Echo Dotがあったので設定してみた。

 同じアカウントでログインしたところ、いつの間にか利用可能になっていた。無線の電波を確認するアプリで見ても、eero7と同じSSIDでスマートスピーカーからも電波が出ていた。

多機能なスマートスピーカーは買い

 現在、eero7の価格はAmazonの通常価格で1台1万9800円。ほかのベーシックなクラスのWi-Fi 7対応ルータに比べると少し高価だが、アプリで多機能なことと、セットで購入してメッシュを構築すること、Amazon Echoを中継器として使えることなど、これを選ぶ理由はアリだ。

 速度もWi-Fi 7対応のスマートフォンから速度テストをしてみても、1GBbps超えの速度を出ることを考えると、パフォーマンスも十分、Wi-Fi 7を存分に味わうことができそうだ。

1Gbpsを余裕で超える速度が出た
製品名発売元実売価格
Amazon eero 7Amazon1万9800円
Amazonで購入