本日の一品

7年ぶりにリプレースしたAnkerのモバイルバッテリー、どれだけ進化した?

 遠出するときには欠かせないモバイルバッテリー。これまで愛用していたのはAnker PowerCore+ 26800 PDという2017年の製品だ。発売当時はたしかAnkerでは最大容量のモデルで、30W(合計45W)のUSB PD給電に対応し、スマホなら十分。ノートPCだと少し物足りないかもしれないが、緊急用としては問題なく役に立ってくれるスペックだった。

7年使ったAnker PowerCore+ 26800 PD。どうも15Wでしか充電してくれなくなったようだ

 が、7年も使い続けてきて何かが劣化したのか、最近は充電が遅くなってきていた。スマホを使いながら充電していると、スマホのバッテリー残量がちっとも回復していかない状態。そろそろ替え時かと思い、久しぶりにモバイルバッテリーを更新してみることにした。2024年7月発売の「Anker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)」という製品だ。この7年でどれくらい進化したのかしら、という期待もあった。

新しいモバイルバッテリー「Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)」

 新しいモデルでは、まず出力が大幅にアップした。内蔵ケーブルに加えてType-C、Type-Aポートを1つずつ装備し、最大65WのUSB PD給電が可能で、3ポート合計は最大87W。これならスマホとノートPCの同時充電も難なくこなせる。モバイルバッテリー本体の充電時も最大65Wということで、7年前のモデルと比較すると全ての面で2倍前後の性能向上となった。

入出力可能な直付けの内蔵Type-Cケーブル
側面にはType-CポートとType-Aポートが1つずつ

 ポート数(Type-A 1ポート)や容量は減ってしまったが、ここはサイズ・重量とのトレードオフなので、どちらがいいとも言えないかもしれない。が、長さが22mm、幅が6mm縮小し、重量は実測150g以上減で、持ち運びしやすさは間違いなくアップ。内蔵ケーブルだけで済ますのであれば別途ケーブルを持ち歩く必要がなく、モバイルバッテリー自体の充電速度が速くなっていることも考えると、容量減をカバーして余りある使い勝手だ。

Google Pixel 8 Proとほぼ同じ縦横サイズ
厚みはまあ、3.5倍くらいはある
実測重量は425gだった
旧モバイルバッテリーは582g
新旧比較すると、厚みは同等だが主に長さが短くなっている
Type-Aポートは1つ減ったけれども……
筆者がよく持ち歩くノートPC、スマホ、iPhoneの3台を同時に充電できるので問題なし
もちろんスマホにも元気よく充電してくれている

 あとはお値段。7年前のモデルは当時9999円で購入したのに対し、新型は通常価格が7990円、購入時はブラックフライデーのセール価格で5990円だった。この物価高の時代になかなかのコストパフォーマンスではないだろうか(7年前のモデルは充電器やポーチなども付属していたので単純比較はできないけれども)。

 これからまた7年……も使えるかどうかは未知数だが、あちこち出張するときのお供としてガンガン活躍してくれるだろうと期待している。

製品名発売元販売価格
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)Anker7990円