本日の一品
3Dプリンタ製のラガブル&デュラブルなスマホケースを手に入れた
2024年7月1日 00:01
最近の筆者の1日1回の楽しみになっているのは大陸系のAliExpressやtemuの販売ウェブサイトをみてスマホやPC関連製品、腕時計、家電品、生活用品等の怪しいガジェットの珍しくて自慢できる一品(逸品)を探し出すことだ。
日本国内ではスマホのケースやカバーはその殆どがiPhone用ばかりでショップに行ってもネットで検索してもAndroid用はごくわずか。しかし海外のネットを見るとそこは全く別世界。筆者はメインやサブ、サブサブのスマホは全てAndroidだが多くの商品の中からお気に入りの一品に決めるのに日々苦労している。
今回もAndroid OSのGalaxy s24 ultraやNothing Phone 2a、nubia Flip 5G等のケースを探していたらところ偶然にも超おバカな6インチクラスの画面を持つスマホなら機種を問わず何でもオッケー的な変態汎用スマホケースを発見した。その壮大なおバカさ加減に感動して普通のスマホケースは忘れて早速注文して速攻で商品を受け取った。
AliExpressやtemuで買ったことのある人なら見覚えのある黒やグレーのビニール袋に茶色のダンボール箱や特殊なプチプチで包んで購入製品を日本のクロネコさんや佐川さん、日本郵便さんが安全丁寧に自宅まで配送してくれる。一見して梱包はいい加減に見えるが過去壊れて届いたものは皆無だ。
梱包を解いて登場した商品はAliExpressの販売ページには“3D重力印刷電話ケース”と記述されている奇妙な商品だ。同じような商品で先行しているのはやはり3D重力印刷をタイトルに付けた暇つぶし用のフィジット・トイ(手遊び玩具)だ。日本市場でもAmazonなどで輸入販売されている。ネーミングは同じく謎だ。
届いた商品は前述した子供用のフィジット・トイのナイフや櫛とよく似たサイズの大きな相似形デザインだった。先ず本体は濃いブルーとホワイトのコンビネーション。ボトムがヒンジになっていてトップが開く扇子の様なデザインだ。ここでは外装を仮にコンテナと呼ぼう。
そしてもう一つのパーツは2分割されたオレンジ色のパーツでどうもスマホや液晶画面の小さなフュチャーフォンや薄型のゲーム機の様な筐体を裏か表にして挟むようなイメージだ。ここでは仮にスマホフォルダと名付けたい。
実際にスマホフォルダをコンテナに押し込んで収納してみると凡その3D重力印刷電話ケースのイメージが分かってくる。そしてコンテナを少し開いてスマホフォルダだけを指先で押し出すとコンテナの上部の開口部分からスマホフォルダが迫り出して来る。これが恐らく3D重力印刷電話ケースの動作イメージなのだろう。
鈍い筆者もここまで来てやっと今回の3D重力印刷電話ケースに足らない重要な部品があることを認識した。それはこのままスマホフォルダを押し出してしまうとスマホを収納したスマホフォルダはコンテナから分離して重力に従って地面に落下してしまう。
どうもスマホフォルダを押して迫り出す時にコンテナから落下させないためのストッパーパーツが不足しているらしい。以前なら自宅に3Dプリンタがあったので欠損パーツだけを作ることも可能だったが極端な文系の筆者は3Dプリンタを自由に使うことが出来ず早々に友人にあげてしまった。
なので今回は身の回りに転がってるモノで代替物を見つけ出すことになった。ストッパーの入るスマホケースの丸い穴をしばらく眺めていたがどうも良いアイデアが浮かばない。悩んでいたら家族が先日もらったけど使わなかったCOTTI COFFEEのストローが丁度だと言い出したので現物を取り出して寸法を測ってみた。
プラスティックのストローは少しスリム過ぎたがなんと厚紙のストローはあつらえたようにピッタリだった。早速、適当な長さにカットして3D重力印刷電話ケースが家に届いて3日目の午後にやっとパーツが完璧に揃った。
早速、最近手に入れたZTE Libera 5Gの上下をスマホフォルダで挟んでみた。ちょっと上下に遊びがあるがまあ使えないことは無さそうだ。スマホフォルダには収納するスマホに付き物の電源オンオフスイッチや音量大小スイッチの為に左右に適当な幅と長さのスリットがカットされている。
もちろんZTE Libera 5Gの電源オンオフスイッチや音量大小スイッチに完全には合致しなかったがまあ何とか無理すれば使える感じだった。読者のご想像通り3D重力印刷電話ケースはその程度のラフな造りなのだ。真面目な人が真剣に取り組むと頭が痛くなりそうなので付き合う側も緩く楽しんだ方が精神的には楽だ。
さて無事にスマホを上手く挟み込むことが出来たらコンテナの先を左右に開き上部の開口部分からスライドしてスマホフォルダを押し込む。コンテナのスリット部分からスマホフォルダのストッパー穴が見えたらそこにDIYでカット加工したストローを押し込む。細くて固定しないようならセロテープなどを巻いて多少ファットにすれば大丈夫。
これでようやく3D重力印刷電話ケースは設計通りの完璧(?)な構造になったはずだ。コンテナを左右に開き前に傾ける。傾ける角度によってはけっこう高速でスマホフォルダがスリップしてなかなかの迫力で迫り出して来る。スマホフォルダが最後まで全部出終わったらストッパーのお陰で確実に停止する。
身の回りになかなか似たモノが無かったが雰囲気はラスベガスの高層ホテルのストラトスフィアタワーのてっぺんにある絶叫遊戯施設の“X-Scream”にそっくりだ。ご存じない方は今回の3D重力印刷電話ケースの動画とYouTubeにたくさんアップされているX-Screamの動画をご覧になれば一目瞭然だ。私がこの3D重力印刷電話ケースの企画者なら絶対にX-Scream Phone Caseというネーミングにする。
改めてAliExpressのこの商品の名前である“3D重力印刷電話ケース”を眺めてみたが実際は“3D印刷 重力電話ケース”ではないかと思い始めた。エネルギーなしでスマホの本体重力だけで滑り落ちるように登場するイメージなら“重力電話ケース”はピッタリだ。
生っちょろい何処にでもあるスマホケースではなくラガブルでデュラブルで他人と絶対にかぶらないスーパースマホケースを探している人には最高最強のケースとなるだろう。ちなみにストッパーが欠品で届いた筆者はクレームしてクレカ返金となった。しばらくZTE Libera 5Gはこれに収納してX-Screamごっこをしておバカな話題は独占だ。
商品 | 購入 | 価格 |
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3D重力印刷電話ケース | AliExpress | 1361円(送料込み) |