本日の一品

MagSafe対応で超軽量25gを実現した、PITAKAの「Galaxy S24 Ultra」ケース

 筆者はもう何十年もの間ずっと軽いモノが大好きだ。その一方で機能性に納得できるなら重さはいとわないといういい加減さだ。そんないい加減な筆者の愛用スマホは、ここ数年ずっとGalaxy Z Fold2~Galaxy Z Fold4の重い3世代だった。

 ところが昨年の6月に保証期間内で無料交換してもらったGalaxy Z Fold4の液晶フィルムが、最近になってパリパリと音がして、中央のヒンジ部分がけっこう大きなサイズで液晶本体の表面から浮いてきた。開けて使う時は中央部分の指先タップも難しい。

 修理に持って行こうと思いつつ、そろそろ毎回広げて使うのがおっくうになってきて、Xiaomi 14 Ultraの登場がきっかけでシンプルなスレート型スマホを再考するようになってきた。

 Leicaは昔のType240や初代Qのデジカメのファンだったが、衝動買いしたLeitz PhoneとLeitz Phone 2のイメージが悪く懲りてしまい、今回はLeica系のXiaomi 14 Ultraはパスして、まだ高いGalaxy S24 Ultra(12GB 512GB)を衝動買いしてしまった。

 カメラではなく日常使いのスマホのメイン機としての購入だったので、まだしばらくは必要なおサイフケータイ機能の搭載も、決定の大きな要素だった。なのでXiaomi 14 Ultraはいつかまた通信できるカメラが欲しくなったらまたそのときに考えることにした。

 配送されてきたGalaxy S24 Ultraを取り出して手に持ったら、けっこう堅牢なつくりでしっかりしている。重さを測ってみたら236gあった。しかしこれは、今までのメイン機である2画面のGalaxy Z Fold4の裸の実測重量の269gとたったの33gしか差がない。

 これはやっぱり、Galaxy Z Fold4でも最初の頃に使っていたアラミド繊維製の超軽量カバーケースを買おうという気になった。速攻で注文して届いたPITAKA(ピタカ)のケースは“CASE-LESS THIN”(ケースなしの薄さ)というセリングトーク通り、実測25gの超軽量だった。これならGalaxy S24 Ultra本体と合わせて261gとなり、Galaxy Z Fold4本体より少し軽い。

 PIKATAのアラミド繊維ケースの堅牢性と平面性、超軽量性は気に入ったが、一般的なGalaxy S24 Ultraのケースの重さが気になりだした。日替わりの着せ替えケースとして使いたくなる数個をAliExpressから取り寄せてみた。

 届いたケースは比較的柔らかいTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)系のケースだった。実際に重さを測ってみたところ、その多くは30g~32g近辺だった。わずか数グラムの差ではあるが、PITAKAのアラミド繊維ケースのほうが軽い。実際には重さの差よりも、ケースを装着したときの握り具合や、ソリッドで手のひらで感じる薄さの快適差が大きい。

 加えてPITAKAのアラミド繊維ケースの特徴は、MagSafeに対応しているところが大きい。鋼鉄の5倍の強度を持っているアラミド繊維を使用して、厚さは1.12mmと極めて薄く、そこにMagSafe対応リングマグネットまでを内蔵し、アラミド繊維ケースとの一体成型を実現している。

 実際のマグネットリング位置は、アラミド繊維ケースの内側に記載されている。その反対側であるケース外側にMagSafe対応のモバイルバッテリーを近づけると瞬時に指定位置で吸着し、単なるQiのような充電位置合わせは不要となっている。

 ただ残念なのは、MagSafe対応モバイルバッテリーの多くはiPhone専用に設計されているものがほとんどだ。なので今回のように比較的コンパクトなモバイルバッテリーでも不都合は起こる。今回もアラミド繊維ケースを使わず、Qiによる充電だけを行うなら、その設定位置は少し柔軟にできる。

 しかし、アラミド繊維ケースを装着して自動的にマグネット吸着する位置の場合は、モバイルバッテリーの上端部分が4個あるGalaxy S24 Ultraのカメラレンズの縦3連の一番下のレンズ(10倍望遠レンズ)にほんの少しだけ被ってしまう。

 カメラへの影響が気になって、実際にカメラを起動して10倍望遠レンズを選択して画面を見てみたが、影はなくセーフだった。しかし、MagSafe対応モバイルバッテリーが、レンズ保護用の周囲の盛り上がったエッジに乗り上げる格好となり、少し傾いて不安定感はある。

 今回の主旨ではないが、実際にMagSafe対応モバイルバッテリーで充電してみたところ、一般的に言われているように、同じ容量を充電した場合は有線で充電する2倍~3倍の充電時間が必要だった。筆者個人的には、わざわざ充電速度が遅くエネルギーの大半が熱に消えてしまうAnti ECOなMagSafeを使うことはないだろうと思っている。

 最終的にアラミド繊維ケースを取り付けてから約1週間ほどたったが、スリムで遊びのないタイトなアラミド繊維ケースは抜群だ。私はさほど気にならないが、友人の中には、ケースのトップとボトムのプロテクションは良いが、液晶の両側面の上半分が開放されているのを不安がる声は多い。それでもGalaxy S24 Ultraの最高のケースであることは間違いないだろう。

 実は先日、液晶側面のプロテクトも完璧で、左側面に任意のアプリを起動できる3つのボタンのある別モデルを発注した。ボタンはNFCとリンクして、ユーザー設定した任意のアプリを起動できるらしい。値段も同じくらいのアラミド繊維ケースだが、カバーエリアが増えたのとTPU素材との一体化なので少し重量は重くなっているようだ。今から到着が楽しみだ。

商品購入価格
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