本日の一品
ソニーの“wena 3”付き、「スピニカー」の腕時計を半額でゲット
2024年5月13日 00:01
筆者が人生で初めて買ったプログラミング可能なセイコーの“腕コン”(腕時計コンピューター)の発売は1984年だった。その後もいろいろな会社から発売された腕コンやパソコン、ネットワークと連携する腕時計コンピューターを何十台も買い続け40年たった。
どこからを“スマートウォッチ”と呼ぶかは多くの意見がありそうなので、ここでは話題にはしない。そんな筆者だが、今は俗に言うスマートウォッチより従来からの長い歴史のあるレガシーなアナログ腕時計をスマートウォッチ化するブレスレットキットであるソニーの“wena 3"を気に入っている。
現在はこのwena 3を3台愛用している。最初に買った1台は現在、シチズンの腕時計“アテッサ”のブレスレットとして取り付けている。2番目のwena 3はロレックスとの接続キットを介して“Explorer II”から“TUDOR BlackBay Pro”に切り替えて今も愛用している。
そして今回の3番目のwena 3は、スピニカーの“ブラッドナーSafari Lounge”とキッティングされたモデル(7万2600円)を、ほぼwena 3本体だけの値段に近い3万6300円で手に入れた。理由はwena 3はすでに生産を終了し、サービス期間も2026年2月までとなっているからだ。しかし、ごく普通のレガシーな腕時計をスマートウォッチ化するwena 3の機能はなかなか素晴らしいものだ。
今回、筆者が購入したwena 3をキッティングしたヴィンテージダイバーズモデルのブラッドナーSafari Loungeは、スタイリッシュでハンディなケースに収められて届く。ジッパーを開くとデニム素材のベルトが取り付けられたブラッドナーSafari Loungeと交換革ベルトやwena 3本体、専用ドッキングプラグやUSBケーブル、取説などが登場する。
濃いブルーのベゼルリングや文字盤のブラッドナーSafari Loungeと近い色合いのデニムベルトのコンビネーションは、デニムベルトの縫い糸の濃黄色とマッチしてなかなかクール。メカには日本製の自動巻きムーブメントを採用しており、スピニカーのブランドロゴの入った半円形のローターはなかなかオシャレだ。
ブラッドナーSafari Loungeは、経過時間を確認するための回転式のスケールをベゼルではなく、風防ガラスの内側に設けて正面から見て2時位置にある2番目のリュウズで回転設定するのが特徴だ。その結果、操作性を考慮してゼンマイを巻いたり時刻を調整したりする本来のリュウズ機能は4時位置に移動されている。
続いてモダンでレガシーな香りのするアナログ腕時計であるブラッドナーSafari Loungeをスマホと連携しスマートウォッチ化するwena 3を取り付けてみたい。wena 3はBluetoothやディスプレイ、キャッシュレス決済のFeliCa機能などを内蔵した腕時計のバックルのような外観だ。
wena 3のイメージは、ごく普通の腕時計ベルトにバックル機能を提供するバタフライバックルやDバックルと同様だ。デニムベルトは出荷時の当初から尾錠がないので、その両端にwena 3を取り付ける。新品のデニムベルトが、当初は硬いのでなかなか自由に折れ曲がってくれないが何度かトライしていると問題なくフィットしてくれる。
一般的には、腕首の表面に位置するブラッドナーSafari Loungeの時計本体部分と、背面の腕首の静脈部分に位置するwena 3の快適な位置関係が重要だ。腕首に装着した状態でのフィット感の好みに合わせて、何度かwena 3のピン位置を調整し自分にとってベストな接続位置を見つけ出すのが良いだろう。
物理的なベルト調整が完成すれば、続いてスマホとの連携の設定だ。今回、筆者は最近入手した折り畳みスマホであるZTEの「nubia Flip 5G」と接続することに決めていたのでGoogle Playから“wena 3”アプリをダウンロードして導入した。
マニュアル通りに進行して、Bluetoothでのnubia Flip 5GとブラッドナーSafari Loungeに装着したwena 3との連携が上手くいけば、まずはwena 3のディスプレイの表示設定やスマホアプリ内のお知らせ連携アプリの選択と設定、フィットネス系のお知らせ選択などを終えれば設定はおおむね終了だ。
続いて、筆者の本来の目的である交通系のキャッシュレス機能の導入だ。今回も筆者はSuicaを導入した。前述のアテッサ、TUDOR BlackBay Proと共に3番目のSuica入り腕時計としてその日のお好みの1台を持ち出しても、キャッシュレスワールドを不自由なく回遊するのが目的だ。
2023年末のフェリカネットワークスのおサイフリンクサービス終了に伴って、現在サポートされている電子マネーはSuicaだけとなった。wena 3のSuica機能は、自身のwenaアプリで発行とチャージができるため、おサイフリンクアプリのサービス終了後も引き続き利用できる。
レガシーで愛着のあるアナログ腕時計のバックルを交換するだけで、スマートウォッチ化してくれるwena 3の存在は世界でも極めて稀で有意義な存在だ。お爺ちゃんの形見の腕時計を現代のキャッシュレスワールドに対応させられ、フィットネスレコードも記録表示してくれるwena 3の進化と次期モデルへの継続を是非とも期待したい。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
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ブラッドナー wena 3 Safari Lounge Edition | スピニカー | 3万6300円 |