本日の一品
子供用にしておくには惜しすぎるエレコムの小型キーボード「KEY PALETTO」
2023年10月5日 00:00
キーボード好きの筆者。といってもこだわりまくって最高性能のキーボードを探し求めるのではなく、手軽な値段のキーボードを気分で買い替えて楽しむタイプだ。今回、とても気になるキーボードを見つけてしまったので、買ってしまったのだ。
そのキーボードとは、エレコムの子供用キーボード「KEY PALETTO」。子供用だからといって特別な機能があるわけではなく、ただの少し小さめのキーボードであり、タイピング時にどの指を使うのかを分かりやすくするため、キーが色分けされている。
しかも、大人用キーボードでも一部のマニア向けキーボードのように、ひらがな印字がない。実際、今の小学校から通常はローマ字打ちを指導しているとのことなので、ローマ字打ちをしていれば絶対に使わないキートップのひらがな印字は無いほうが混乱しないのだろう。
とはいえ、ひらがなもあったほうがいい人のため、ひらがな有りのキートップのシールが同梱されている。そして、キーボードの奥に設置できるローマ字表までついている。アルファベットやローマ字を習得する前からキーボードを打つような場合には、ローマ字表は必須だからだ。
製品は4バージョンあり、キー配列がWindwosやChromebook向けの有線、ドングル付きの無線、Bluetooth仕様、iPad向けのBluetooth仕様。このうちiPad用だけがキートップの印字が違っている。今回はもっとも汎用性が高いと思われるWindows用のBluetooth仕様であるTK-FS10BMKBKを選択した。型番も箱も似ているので購入の際には間違えないように注意したい。
購入した実物を見ると、サイズやカラー、付属品を除けば、なんら変わりのないふつうのキーボードというのが第一印象。キーピッチは縦横ともに実測で約17mmと通常より小さめで、少し小さいキーボードが好きな人には刺さる。ちょうど昔の10インチくらいのノートパソコンを触っている感覚になる。小指でEnterキーやBSキーを押す場合でも指が届きやすい。筆者にとってはジャストサイズといったところだ。
キーボードひとつ一つの押し心地は、メンブレン式のペコペコした感じではあるものの、ひっかかりもなくストロークも長めで押したときの感覚が分かりやすい。もう少しコシのあるほうががいいのかもしれないが、子供の小さい力でも押しやすいことを考えると軽く押し込めるのもよいのだろう。そして、スペースキーが大きめなのも押しやすさにつながっていると思われる。耐久性はわからないが、子供用と銘打っているだけに雑に扱っても大丈夫な性能を持っていると期待したい。
少し小さめのキーボードを使っていると以前、一部で流行した通称「ポケモンキーボード」ことニンテンドーDS用ソフト「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」に同梱されるキーボードを思い出す。ポケモンキーボードよりもいいところはファンクションキーなどがあり、Fnキーと同時押しというものがないこと。そもそもコンパクトなキーボードに必ずあるFnキーがないことは、キーの数は増えてしまうものの、誰でもすぐ使えるという点ではいいだろう。
そして、使い始めて気が付いたのだが「Caps Lock機能無効化スイッチ」は、実はCaps Lockのキーや機能を無効にするのではなく、Capas LockのキーをCtrlキーに変更することになる。やり方は裏面のスイッチを切り替えるだけで、しかも、オンにしても元のCtrlキーもそのままCtrlキーとして動作する。
これは、子供用でありながら、Ctrlキーは「A」の横にしたいという、大きなお友達にも対応するキーボードになっているのだ。
ちなみに、キーボードの左上の「KEY PALETTO」と大書きされたシールははがせるので、キートップに派手な配色がされている以外、大人が使っても違和感はない。カフェでスマホを使って文章打ち込みなんてことも活用できる。本体がコンパクトなため持ち運びにも便利だ。
ただ、やはりキートップの配色は目立ってしまう。できることならキートップを地味な色にしてもらい、大人用コンパクトキーボードとしても出してほしいくらい。なんなら買い直したいくらい気に入ってしまったのだった。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
---|---|---|
TK-FS10BMKBK | エレコム | 4520円 |