本日の一品

薄くて2口で65Wな「CIO NovaPort SLIM 65W」

 ケータイWatchの読者のみなさんならばUSB PD出力があるACアダプターの3つや4つお持ちであろう。筆者もすぐに思い出せるだけで5つくらいは買っているし、壊れたものは今のところない。それでも新しく魅力的な製品が出てくるのでついつい買ってしまうわけだ。

 出張や旅行などで遠出することが徐々に増えてきたので少しでも荷物をコンパクトにしたいと思っている。GaN(窒化ガリウム)技術が使われるようになってACアダプターはずいぶん小さくなった。しかし小さくて高出力のACアダプターは塊というか立方体的な形状のものが多く、特定方向だけが薄いものはあまり見つからない。容積が多少大きくなっても薄いものののほうが収まりがいいのはわかっていただけるだろう。

裏表と横向きの写真

 Ankerから45W出力の薄い製品は出ているのは知っていたのだが、筆者は60W以上のものがほしかった。そんななか2023年2月に「NovaPort SLIM 65W」のクラウドファンディング開始のメールが届き、USB Type-Cが2口なのも都合がいいので支援したのだった。そして4月の予定が6月になるクラウドファンディングあるあるを経て無事筆者の手元に届いた。

NovaPort DUO 65W(厚さ29mm)との比較

 厚さ14mmというのはやはり薄い。直前まで使っていた同じCIOの「NovaPort DUO 65W」が厚さ29mmだったのでほぼ半分になった。身近なものでは単三電池の太さ(最大14.5mm)くらいだと思ってもらえればよいだろう。もちろんプラグは折りたためるのでケーブルなどを入れているポーチなどの収まりがとてもよい。使う時にも出っぱらないメリットは大きく、たとえばファミレスで提供されているコンセントに挿した場合、身体に引っかけてしまう可能性が低いのがよかった。

ファミレスのコンセントに挿した時に邪魔にならないので助かる
出張先のホテルでも出っぱらないので引っかけることがなくて安心できる

 ただし大きい面から電源プラグが出る形状で約48mmの幅を占有してしまうためテーブルタップなど隣とのコンセントが近いと干渉してしまうのは注意が必要だ。USB Type-Cコネクターの端と端の距離は約10mmあった。

 60W出力時には広い面積全体がけっこう熱くなるので注意したい。筆者がサーモカメラで測定したところ60度を超えることもあった。ただ全体にシボ加工が施されておりべったりと肌にくっついてしまうことはないのは良い点だ。また空調の効いた屋内で使う分には熱すぎて出力が止まるようなことはなかったが、炎天下などでは過熱防止のために止まるかもしれないので気にしておいたほうがよさそうだ。

 また、CIOのWebサイトではNovaPort SLIM 65Wとあるが製品にはNovaPort SLIM 67Wと書かれているため、おそらく両者は同一の製品だと思われる。

 その後さらに1mm薄い45W出力のNovaPort SLIM 45Wも発売されている。形状による弱点もあるにはあるが、持ち運びに適したUSB PD ACアダプターを探している方は候補の一つとしてお勧めしたい。

製品名発売元実売価格
CIO NovaPort SLIM 65WCIO5980円
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