本日の一品

USBケーブル簡易チェッカーを手に入れた

SSA社のUSBケーブル簡易チェッカーを手に入れた

 つい最近まで、スマホの多くには本体と一緒にUSBケーブルが同梱されていた。もちろん今でもどこかで怪しいガジェットを買えば、たいていUSBケーブルが付属している。目的はガジェットに充電するためや時にはデータ転送を行うためだ。両方を満足させるケーブルがついている場合もあるが多くは使用目的に特化したモノが多い。

 いろいろなガジェットモノを頻繁に買っていると自宅の引き出しの中はUSBケーブルだらけ。時々充電に使おうとか一時だけデータ転送のためにケーブルを使いたいときになぜか充電できなかったりデータ転送できないとかが起こることがある。

 今回ご紹介する「USBケーブル簡易チェッカー」は、そんな基本的なUSBケーブルの機能を即座にチェックできる検査機器だ。本体にはUSB Type-Cポートが3個、microUSBポートが1個、Lightningポートが1個、合計6個のポートが用意されている。

上側の左側2個のポートにテストしたいUSBケーブルのホスト側プラグを接続する。下側の3個のポートにデバイス側のプラグを接続してテストする
チェック用のLEDは左側から「CC」 「D+」 「D-」 「VCC」 「GND」と並ぶ

 その内、右上にあるUSB Type-Cポートだけは検査機器を動作させるための受電用ポートとして使用される。ただし5V 0.5A程度の元祖Type-A to Type-Cケーブルで給電する必要があるようで、最近の高出力急速チャージャー系のACアダプターでは動作しない場合があった。あとは特に難しいことは何もないはずだ。

 チェックしたいケーブルの両端のUSBプラグの形状に合ったポートにケーブルの一方のプラグを、簡易チェッカーの上側にあるType-CかType-Aのポートに差し込む。続いてもう一方のプラグを下側のLightning、Type-C、Microのいずれかのポートに差し込むだけだ。ただし2つのポート間距離が少しあるので超短いケーブルだと届かない。ケーブルの長さは最低20cm程度は必要だろう。

テストするUSBケーブルは上下のポートに同時に接続するのでケーブル長15cm程度の長さは接続が難しい。最低でも20cm以上の長さのケーブル用だ

 ケーブルの両端のプラグをポートに接続したらすぐにLEDライトが点灯する。5個のLEDの左から「CC」「D+」「D-」「VCC」「GND」のどの部分が発光するかでケーブルのチェックを行える。 4個あるいは5個(Type-C 2 Type-Cの場合)のLEDが全部点灯していれば充電・データ通信の両方ともが正常だ。

5個のLEDの点灯・消灯状態で充電・データ通信の可否を判断する

 右端の2個のVCCとGNDが点灯していなければそのUSBケーブルはまず充電用には使えない。そして右端から2番目のD+やD-のいずれかが点灯していないときはそのUSBケーブルはデータ通信機能をサポートしていない。

 両端がType-Cプラグのケーブルの場合は5個のLEDが全部点灯すれば正常だ。右端の「CC」は両端がType-CプラグのUSBケーブルのデータ通信機能の検出用なので他のUSBケーブルでは点灯することはない。

 今回、実際に筆者の引き出しに入っていた10数本ほどのUSBケーブルを試しにテストしてみた。両端がType-AとType-Cのショートケーブル2種類。前者はD+、D-の両方が点灯せず充電専用だ。もう一方の白いUSBケーブルは左端の「CC」のみが点灯しないケーブルなので充電もデータ通信も断線は無く正常という評価になる。

最近手に入れたType-A 2 Type-Cケーブルはいずれも合格

 続いてテストしたのは今も違う形状で市場に残っているが、今から何年か前に一世風靡したケーブルだ。一方がType-Aプラグでもう一方にType-C、microUSB、Lightningの3個のプラグが回転型のベースに取り付けられている。念のために3つのプラグを毎回USBケーブル簡易チェッカーの違うUSBポートに接続してテストしてみた。

Type-C、microUSB、Lightningのポートを持つガジェットに充電するのが主目的の変態ケーブルはプラグ形状に関係なくデータ通信機能はサポートされていなかった

 結果はVCCとGNDが点灯しCC、D+、D-の3個が消灯ということで全て充電は問題ないがデータ通信機能は使えない充電専用ケーブルだと言うことが分かる。続いてここ1年くらいの間に秋葉原や通販で買ったType-C to Type-Cケーブルをテストしてみたが問題なく5個のLEDが点灯し充電、データ通信とも問題ないことが分かる。

両端がUSB Type-Cケーブルの最近の製品は基本的に5個のLED全部が点灯するタイプが多い。PD高電力やビデオ信号のチェックは出来ないので注意が必要だ。

 USBケーブル簡易チェッカーは昨今のPD対応の高電力ケーブルの判別やType-Cの映像出力ケーブルのチェックには使えないが低価格のUSBケーブルやガジェットに付属していた得体の知れないUSBケーブルの充電とデータ通信の可否については簡単にテストできるのが地味に便利だ。

 結果は分かりきっているが近所の玩具屋さんで買ったUSB Type-AからType-C、microUSB、Lightningの各ポートを持つスマホやガジェットに充電できるブルーインパルス・ショートケーブルをテストしてみた。もちろん120%期待を裏切ること無くデータ通信線は結線されていなかったことが判明した。

 当然、ブルーインパルスの多機能充電ケーブルは充電オンリー仕様だ

 USBケーブル簡易チェッカーは極めてリーズナブルな価格で入手できるUSBケーブルテスターなので筆者は常時デスクの引き出しに入れておいて、適時増える一方のUSBケーブルの断捨離予備軍の選抜チェッカーとして使っている。

商品購入価格
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