スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
「USB-Cテスター」を買いまくってハマってしまった俺!!
2024年3月4日 00:00
ここしばらく、USBテスターにハマっている俺。USBテスターはUSBチェッカーとも呼ばれ、USBケーブルに通る電気を数値で表示する計測器だ。たとえばUSB-ACアダプター(電源)とスマートフォンの間につなぐと、スマートフォンに何ワットで充電中なのかがわかる。
こういうテスターがあると、まず電源とデバイスがケーブルでつながって通電していることがわかる。電気が流れていることが可視化されるので「あぁ、ちゃんと充電されているんだな」と判断できる。
あるいは「なーんか充電が遅い?」みたいなときに、電源が問題なのか、ケーブルが問題なのか、スマートフォンなど充電される側のデバイスが問題なのかを探っていける。電源、ケーブル、デバイスをそれぞれ別のものに交換するなどしつつ、テスターの数値を見比べていくなどして、いくつか方法があると思う。
USB-PDによる急速充電対応機器が増えた現在、こういったテスターにより「どの程度高速で充電されているか」がわかる。USB-PDで急速充電する場合、電源(USB-ACアダプターやモバイルバッテリー)もケーブルもデバイスもUSB-PD対応である必要があるが、そのときもこういったテスターを使えば「急速充電されていないっぽい」ことがわかり、その原因は電源なのかケーブルなのかデバイスなのかと目星をつけやすい。
まあでも、そういうコトをするなら、もっと簡単なグッズもある。たとえば↓のリンクの記事内で紹介している「PD電力表示機能付き USB Type-Cケーブル」を使えば、急速充電しているかどうか、何ワットで充電中なのかがすぐわかる。
上のような製品を使えば、とりあえずは電源やケーブルや端末がちゃんとつながって、正しく充電されているっぽいことがわかる。ワット数とPD急速充電中であることなどがわかれば、まあ用途的には事足りるかもしれない。
でもUSBテスターを使ったほうが楽しい。ちゃんと充電されているかどうか、PD急速給電中なのか、何ワットで充電されているかなどが、もちろんわかる。充電が事細かく制御されていることもわかる。
たとえば「電流が0.9Aから1Aの間を細かく動いている」「1Aを超えないように制御しているっぽい」「と思ったら、急に2A近くまで上がった!」といったことが見えて非常に興味深い。「このケーブルを使うと絶対急速充電しないっぽいから、パチモンなんだなこのケーブルは」的なことを発見できたりもするので、USBテスターは実用的でありかつ愉快なのである。
ただし、こういったUSBテスターやディスプレイ付きケーブルで表示される数値は、あくまでも目安として捉えたほうが無難だ。けっこう正確な数値が出ているような気がするが、詳細な計測目的には向かないと思う。
ナニカと理由つけて「また、買っ、ちっ、たっ!」みたいな?
前出の十字型のUSBテスター、形状的にちょっと使いにくい。USB-Aはほとんど使わないので出っぱっていて邪魔。あと凸USB-Cがなーんか少々ユルい。もうかなり前に買ったテスターなので、そろそろ……かな?
とか言いつつ、もっとカッコよくてソソる感じで、使いやすそうなのをポチる俺。割り切ってUSB-C専用のを買ったりした。
まあでも表示内容はどれもだいたい同じですな。1000円チョイという価格レンジのものが多いが、まあフツーにUSB-C対応テスターとして実用的だ。
そんななか、強気の3080円の製品を発見。ルートアールの「双方向・メタル筐体・多機能表示 USB Type-C電圧・電流チェッカー (ケーブル付きモデル) [RT-TC5VABK]」という製品。メタル筐体で100W(20V/5A)対応といったあたりに惹かれて購入した。
これら3つはフツーに実用的でありかつ小さなカラー表示がカッコイイ。のだが、しかし、老眼入ってる俺には表示がやっぱり小さすぎるのであった。表示モードによってはルーペが必要。コンパクトでイイんだけどなあ……。
画面が大きく表示が見やすいUSBテスターを……
カッコよさより使いやすさってコトで、画面が大きいUSB-C対応テスターにも手を出した。↓こんなの。
なかなか満足度の高いUSB-C対応テスター♪ でもまあ機能性としてはほかのテスターと大きな違いはない。本体上でグラフ表示などできるのはカッコイイのだが、簡易グラフという感じなので「少しずつ電流値が上がってるんだな」的に参考にする程度の使い方になりそうだ。でも2000円少々で見やすい画面とけっこう本格的なテスター機能が使えちゃうのはナイスだと思う。
そもそも……「表示はスマートフォンで」みたいなUSB-C対応テスターとかないの?
って思いますな。スマートフォン上にテスターの情報を表示させれば見やすいじゃな〜い♪
そこで探してみたらすぐ見つかった。Bluetoothでスマートフォンと無線接続し、ほとんどの操作をスマートフォン上で行えるというUSB-C対応テスターだ。
モノはAVHzYブランドの「UD18 USB C Tester, 3 in 1 Type C DC5.5 USB Tester」。Amazonでは「JPUD18」という名で、4299円で売られていたのでポチっとな。
しかしポチっとした直後に「コレってBluetoothって、技適……通ってる?」と思った。本家サイトもAmazon商品ページにも、技適については記述なし。結局、技適未取得機器であった。
だが使っ……いやこのテスターで実験してゆきたいッ!!! ということで総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」に届け出をして実験することにしたッ!!!
マイナンバーカードとマイナンバーカードを読めるスマートフォンがあると(注意書き読むのと情報入力は面倒だが)すぐ届け出できたりするのであった。さておき、届け出を完了して了承された(つまり技適未取得機器を用いた実験等が認められた)ので、JPUD18をスマートフォン経由で使えるようになった。
ちなみにJPUD18のマニュアルはネット上にあり、スマートフォンとテスターのBluetoothペアリング方法も説明されている。またスマートフォン用アプリ「E_Test」はAndroid用もiOS用も用意されている。そしてさっそくペアリングして使ってみたら……。
素晴らしい見やすさである。JPUD18本体はそーんなに操作性がよくなく、やや嵩張る感じでもあるので、スマートに扱えるというイメージではない。だがスマートフォンから使えるとなると、これはもうヒッジョーに快適で、ほか一連のUSBテスターとはまったく別世界の快適な使用感だ。
ただし、計測値がスマートフォン上に表示されるまでに、1?2秒のタイムラグがあるようだ。また計測開始時にスマートフォン側でいくつかの値をリセットしないと、その値にズレが生じることもあるようだ。まあでも趣味や遊びで使う範囲なら何ら問題ないように感じられる。
ともあれ、画面上にだいたいリアルタイムで見やすい情報表示がされるのがサイコーと言えよう。なお、AVHzYからはPCに接続してPC上でテスターの各種表示等をモニター&操作できる製品がいくつも出ているようなので、そのうちぜひ試してゆきたいッ!!! あとAVHzYの読みを調べてゆきたいッ!!! アヴヘルツィーかもしれないッ!!! とか思った次第である。
簡易的なものからけっこう高度なものまで、USBテスター関連製品はいろいろあり、どれもそーんなに高くない。充電状態のチェックやケーブルの実力テストなどを試してみたいなら、ぜひUSBテスターに手を出してみてほしいッ!!!