本日の一品
複数のWi-Fiデバイスを抱えてビジネスホテルを転々とする人向けの小型Wi-Fiルーター「ちびファイ4」
2023年3月9日 00:00
最近の多くのビジネスホテルにはWi-Fiが常備されている。そのため持ち込むデバイスがスマホ1台だけであれば、ホテルが用意しているWi-Fiのパスワードをスマホに設定するだけで、ネットへの接続が行える。至極便利だ。
ただし持ち込むスマホが複数台の場合や、あるいはノートパソコンやタブレットなどスマホ以外のデバイスも持ち込むとなると、それぞれにWi-Fi設定を行わなくてはならず、面倒だ。こうした場合に便利なのが、持ち歩きが可能な超小型のWi-Fiルーターだ。
あらかじめこれにすべてのWi-Fiデバイスを接続できるようにしておけば、これをホテルの部屋にある有線LANポートに接続するだけで、どのデバイスからもネットに接続できるようになる。別のホテルに行っても同じ環境がそのまま利用できるので、全国各地のビジネスホテルを転々としているユーザーにぴったりだ。
こうした小型Wi-Fiルーターは十数年前から存在しているが、それは現在のようにWi-Fiが普及しておらず有線LANしかない環境下で、Wi-Fiを利用可能にする役割がメインだった。ビジネスホテルでもWi-Fiの比率が高まりつつある現在はこうした役割は少なくなったが、代わって複数のデバイスをまとめて接続できる利便性が見直されてきているというわけだ。
とはいえ少ない台数であればどうしても必要な機器というわけではないので、荷物にならないコンパクトさと軽さが求められるわけだが、今回新たに登場したプラネックスの「ちびファイ4」はこうした条件を問題なくクリアできている。プラグも折り畳めるのでバッグの中で邪魔になることもない。
規格はIEEE802.11n対応、つまりWi-Fi 4相当ということで、Wi-Fi 6対応も当たり前になりつつある家庭用Wi-Fiルーターと比べて決して超高速ではないのだが、従来モデルが同じ11nでも最大150Mbps(理論値)だったのに対して、本製品は40MHz対応により最大300Mbps(同)とパワーアップしている。価格も4000円を切るなどお手頃だ。
ひとつネックがあるとすれば、コンセント直結型という設計だ。コンセント調節型は挿すことさえできれば非常に手軽なのだが、隣のポートに干渉してうまく差し込めない場合もある。本製品の2世代前のモデルはUSB駆動で、USB充電器やハブ、ノートパソコンからの給電が可能だったため、それらのポートがある環境では本製品よりも手軽で、なおかつ体積は小さかった。
ただしUSB電源が確保できない環境ではコンセントに直接挿せる本製品のほうが便利であり、つまりどちらが便利かはケースバイケースということになる。「ちびファイ2」は後継の11ac対応モデルも含めすでに販売は終了してしまっているのだが、そうした形状の違いによる向き不向きを知っておけば、より自分に合った製品選びができるはずだ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
ちびファイ4 | プラネックス | 3981円 |