本日の一品

最新の小・中学生向け電子辞書の充実した機能に驚く

 弊家の子どもたちが中学校に進学し、英語の学習が本格化してきました。英語の勉強に欠かせないものといえば辞書です。最初のうちは筆者が20年くらい前に購入した電子辞書を使っていたのですが、あまり学習向きではなかったので、最新の電子辞書を購入してみることにしました。

カシオの電子辞書「エクスワード XD-SX3800」
タッチペンが付属。キーボードのほか、画面をタッチして操作可能です。

 購入したのは、学生向け電子辞書として高い評価を聞くカシオの「エクスワード」シリーズの小・中学生向けモデル「XD-SX3800」。辞書・辞典の収録数の多さはもちろん、学習をサポートする機能がたくさん搭載されているという謳い文句に惹かれてのことでした。が、届いた実物を使ってみて驚きました。筆者が想像する「電子辞書」の枠を遙かに超える機能・性能を備えていたからです。

標準で収録されている英和・和英辞書の数々。
英検学習用の単語集や問題集も収録。むしろ筆者が使いたい。

 画面はタッチパネル対応のカラー液晶(5.7インチ)。辞書・辞典は英語・国語・理科・社会のそれぞれに加えて、数学解法辞典を搭載しており5教科に対応。検索もキーボード入力のみならず手書き入力や、英単語のスペルが間違っていても候補を検出できる「スペルチェック」機能なども備えています。このあたり流石は現代の電子辞書の充実ぶりだと思いました。

英語のリスニング・スピーキングが学習できるイングリッシュ・トレーニングジム。
百人一首や日本の国語・古文名作集なども搭載。読みふけって勉強にならなそう。

 さらに試験対策の学習帳が内蔵されていたり、自身の単語帳や時間割表を作ることができたり、英単語の発音を録音して辞書内蔵の音声と聞き比べることができたりします。さらにさらに、百人一首や国語・古文の名作集を内蔵していたり、NHKラジオの英語教材や映像教材を視聴できたり、クラシックの名曲1000フレーズまで聴けるようになっているのです。本製品があるだけで、ヘタにスマホをいじっているより時間が潰せてしまいます(しかも勉強になる)。

クラシック名曲1000フレーズを収録。イヤホンを接続できるのでオープンスペースでも安心。
映像コンテンツも充実しており、その一つ「NHKラジオ体操」。もはや電子辞書の枠組みを超えています。

 と、書き切れないくらい辞書・辞典以外の機能も備えている本製品ですが、マニュアルを読んでいてさらに驚いたのは、Wi-Fiを搭載しており、追加コンテンツがダウンロードできるようになっているという点でした。

ダウンロードコンテンツの一部。常に最新の辞書・辞典を使えるほか、英語以外の外国語コンテンツも充実しています。
ダウンロードしたデータはmicroSDカードに保存できます。

 追加コンテンツは有料ですが、購入したものはCASIO IDに紐付いているため、もし新しい電子辞書を購入して乗り換えても引き続き利用は可能です。辞書・辞典は年を経てアップデートされていくものなので、常に最新のものを取得できる点は便利に思いました。さらに英語以外の外国語にも対応しているため、ちょっとフランス語を学びたいと思ったときでも本製品一台で対応可能です。

筆者が20年くらい前に購入した「エクスワード」との比較。隔世の感……。

 というように、20数年ぶりに電子辞書を購入してみて、これでもかと詰め込まれた機能の数々に圧倒されたのでした。大人である筆者も到底、すべての機能を使いこなせそうにありません。逆に言えば、知的好奇心や向学心が強ければ強いほど、受け止めてくれる懐の深さを備えているように思います。この電子辞書を使うことで、我が子にもそれだけの向学心が身についてくれれば嬉しいのですが……。

 最後にあえて難点を申し上げれば、電池の保ちがちょっと悪いように思います。単3アルカリ電池2本を使用し、仕様上は約130時間保つとあるものの、明らかにそれより早く電池切れの警告が発せられます。microUSB端子に電源をつなげば給電しながら使用できるようになっているとはいえ、贅沢を言うなら充電式のバッテリーを内蔵+乾電池という構成にしてもらえれば完璧だったように思いました。

製品名購入場所価格
EX-word XD-SX3800ヨドバシ.com3万3320円
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