本日の一品

簡単なDIYでデスクに照明を追加した

 先日引っ越しをして部屋のレイアウトが大きく変わった。照明器具自体はシーリングライトで変わらないのだが、天井が低くなったのと机を部屋の角に置いたために手元が暗くなってしまうようになった。これではいかんとLEDのデスクスタンドを探し始めたのだが、デスクにはすでに液晶モニタ用のアームが付いているなど、普通のデスクスタンドではぶつかってしまって使えなさそうだ。安いものではないので買ってみて使えませんでした、というのは避けたい。

 デスクの真上には壁から30cmほど出っぱっている梁があるためここに照明を固定できればいい感じに照らせそうだ。ただここはコンクリートにクロスが貼ってあり、ピンやネジなどで簡単になにかを固定するのは難しそうでもある。賃貸だろうと気にせずコンクリートにアンカーを打ってしまって退去するときに埋めることを考えた方が楽であるという意見もあるのが、ちょっとそれはハード過ぎるのでなるべく簡単に元に戻せるような方法で固定したく、だとすると少しでも軽い照明がよいと考えた。

 そこで思い出したのが最近はショーウィンドウなどあらゆるところで見かけるようになったLEDテープだ。幅1cm程度のフィルム基板上にLEDが等間隔にはんだ付けされていて、テープ自体は曲げたり巻いたりすることもできる。これなら照明器具に比べればずっと軽いので固定も楽だろう。また、机の上で小さいものの写真など撮ることもあるので、演色性(自然光が当たったときの色の再現度)の高いLEDを採用したいと考えた。デスクスタンドにはRa(平均演色評価数、演色性を示す値)が90を超えるものがいろいろあるので、そういったものがLEDテープであるなら使いたい。そう考えて探してみたらあっさり見つかったので紹介したい。

 秋葉原に行かれる方なら秋月電子や千石通称がある電子部品通りに「akibaLED ピカリ館」というショップをご存じの方も多いと思う。ここではさまざまなLEDが取り扱われており、かつ電子部品としてのLEDだけではなく照明としてのLEDも用意されている。ここにRa=90の高演色LEDテープがあった。ちょうど秋葉原に行く用事があったので直接店舗で購入したが、オンラインショップでも買えるのでそちらを利用するのもよいだろう。

秋葉原にあるLEDピカリ館の店舗
今回LEDピカリ館で購入したもの

 購入したのは「超高演色5050テープLED 60LED/m 非防水 昼白色 5000K」という商品で、1mと5mのものがあり、今回は1mを選んだ。電源はお店の方と相談して12V 2.0Aのものにした。このLEDテープを全力で光らせると1.2A消費するとのことで、電源の性能としては一つ下の1.5Aのものでもよいそうなのだが、2.0AのACアダプタからはノートパソコンのACアダプターのようにメガネケーブルでACに接続する構造になっているので、コンセントまわりがスッキリして設置が楽になるとのだった。さらに明るさを変えるための調光コントローラーと延長ケーブル1mを買った。

LEDテープの部分拡大。テープの幅は1cm、LEDの大きさが5mm×5mm
コントローラーはボタンが3つあり、上から点滅パターン選択、暗くする/長押しOFF、明るくする/長押しONだ。点滅パターン選択を押すとすごい勢いでLEDが点滅するので、押さないように工夫した方がいいかもしれない。OFFにしても設定した明るさは覚えていてくれるので安心だ

 あとは壁と天井に固定するために何を使うかだが、LEDテープはそれほど発熱しないので3Mの「コマンド フック コード用 CMG-S-CL20、透明、S」にした。これなら本体は透明なのであかりの邪魔にならないし、後々はがすときにもきれいにはがすことができるだろう。さらに配線を仮設置するために白のマスキングテープを用意した。ちゃんと動作したらモールに入れるつもりだ。

強力に貼れて後で簡単にはがせるコマンドタブシリーズは賃貸住宅の強い味方だ

 そして最後にDIYの作業だ。といってもこのLEDテープはすでに両端にACアダプタのプラグがささるジャックが付いているのではんだ付けなどの作業は不要で、単に線をつないでいくだけだ。そして壁への固定はコマンドフックをまず貼り、そこにLEDテープや配線を挟んでいけば完成だ。

 実際に点灯させてみると今まで手元が暗くなってしまっていたのがなくなって大変快適になった。明るさが足りるか心配していたのだが、普段は100%点灯させなくても大丈夫だった。100%点灯にしてもLEDが熱くなるようなことはなかったので、コマンドフックでの固定も問題なさそうだ。肝心の高演色性については普通のLED照明と比較できていないのだが、写真撮影で活躍してくれることだろう。

設置前後の比較。上半分だけが明るくなったように見えるが、実際は手元まで明るくなっている
手元の比較。自分で明かりを遮っていたので暗かったのが明るくなった

 気になる点もいくつかある。たとえば個々のLEDの光が若干まぶしいのでディフューザーを付けたいとか、100%以外は高速に点滅させることで暗くしているので、その点滅が肉眼ではわからないもののミーティング用のカメラには映ってしまって縞が出てしまうといったものだ。これからいろいろと試していきたいと思う。

 かかった費用は全部で6000円弱。デスクスタンドを買うのと大差ない金額で済んだのもよかった。通常の照明が使えないところに照明をつけたいという方は候補に入れてみてもよいと思う。

製品名発売元価格
超高演色5050テープLED 60LED/m 非防水 昼白色 5000K(1m)akiba LED ピカリ館2580円