本日の一品
セキュリティカメラより容易で安価な「ソーラーLEDライト」
2019年4月22日 06:00
2020年のオリンピックを前に、実写をともなうセキュリティカメラは街中のいたる所や多くの企業にも普及し、近頃では個人宅にも入り始める時代となった。そんな中で、ここ2~3年の特長は“人感センサー”を取り入れた製品が増加していることだ。
そして、ネットワークにつながる“人感センサー”も登場し、カメラ機能がなくても人やペットの動きを感知でき、ユーザーがスマホ上でその動作を知ることができるようになった。
プラネックスコミュニケーションズ社の「ドコデモセンサー」(人感センサーモデル)はその代表例だ。バッテリーはACアダプターでも、ネット通販やごく一般的なスマホ充電用のモバイルバッテリーでも利用できる。USBモバイルバッテリーでも連続で2~3日は動作する。
さて、今回ご紹介する商品も、同じような“人感センサー”を利用したLEDライト「ソーラーLEDライト」だ。そして名前の通り、この商品は昼間の太陽光を利用したソーラーパネルによる充電で夜間に威力を発揮する照明器具でもある。
本体の同梱品はソーラーLEDライト本体と、取り付けネジ2個、留め具2個、そして取説だ。本体の大きさは11.5×8.0×4.5㎝と小ぶりだ。重さは実測で117g。昼間6時間の太陽光充電でLEDライトの照度弱(ソフトライト)で朝まで点灯する仕組みだ。
LEDライトは4個、昼間の充電モードから夜間のライトモードに切り替わった後に、“人感センサー”が人影を感知すれば、ブライトモードに自動的に切り替わり、周囲を明るく照らす仕組みになっている。
前述したようにソーラーLEDライトの重量は約120gなので、3M社製の強力な両面テープでマンション外壁などの平らなコンクリート面やタイル面に貼りつけが可能だ。ソーラーLEDライトを真横から眺めてみると、斜め上仰角45度前後から太陽光を受けるイメージで作られている。なので、長さのある軒下などでは取り付けの高さに注意が必要だ。
いずれにせよ本体駆動のための充電手段は太陽光発電しかないので、取り付け場所は、南向きあるいは西向き、最悪でも東向きに設置することが必要だ。もし運悪く南・東・西の向きにソーラーLEDライトを取り付けることが出来ないなら、昼間だけでも陽の当たる場所で太陽光発電を行い、夜間の使用したい時間帯に目的の場所に移動するのが良いだろう。
筆者宅は都内の集合住宅だが、幸いにも南側には大きな背の高い建物が無く、晴れてさえいれば、昼間は少なくとも朝の10時ころから夕方までは太陽光が当たるテラスがある。今回はそのテラスに面したタイル壁面の2カ所に、付属の3M社の両面テープでソーラーLEDライトを数メートル間隔で2台貼り付けた。
午前中に取り付け後、10時間ほど経った夜の8時ころにテラスに出てソーラーLEDライトを忍び足で覗きに行ってみたところ、スペック通り、ソーラーLEDライトは、充電モードからライトモードに切り替わっており、ぼんやり(ソフトライト)と光っていた。
そしてもう少しソーラーLEDライトに近づいて、ほんの少し早く手をかざしてみると、その動作を人感センサーが察知して、瞬間的にブライトモードに切り替わり、LEDライトが明るく光って周囲を照らした。そして10秒後には再びソフトライトに変化した。
今回ご紹介した“ソーラーLEDライト”は、昨今流行のインテリジェントでネットワークを活用したネットワークカメラとは異なり、人感センサー+LEDライト+充電池+太陽光発電の4つをインテグレートしたクローズドな単体で完結する商品だ。
オフィスや自宅のセキュリティをトータルに守るには、インテリジェントな最新機器がすべてではない。伝統的かつ物理的な鍵による戸締りから、ネットワークカメラ、そして今回ご紹介したようなシンプルで単体完結型のソーラーLEDライトのような商品の組み合わせのバリエーションが重要だろう。
製品名 | 実売価格 | 購入場所 |
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ソーラーLEDライト | 2000~3000円程度 | Amazon |