本日の一品

パームレストの不快な熱とはオサラバ、ノートパソコン内部の熱気を強制排出するクーラー

 夏場にノートパソコンを使っていると、本体の熱に悩まされることが多い。最近は、パームレストが熱を持ちすぎて手を触れられないレベルの製品はさすがに聞かなくなったが、それでも長時間の操作だと、不快な熱がノートパソコン本体から伝わってくることはしばしばだ。

 こうした場合のグッズとしては、ノートパソコンの底面からファンで風を送るクーラーがよく知られているが、あくまでも底面に風を当てているだけで、製品によって効果の差はかなりある。また騒音も大きく、自宅ならまだしも、オフィスでの利用は、はばかられることも多い。

 もし、ノートパソコンの側面に排気口があるならば、今回紹介するラップトップクーラーを試してみるとよい。これはノートパソコンの排気口にクリップで取り付け、内蔵のファンを使って強制的に熱気を吸い出すという、文字通りの力業の製品だ。

パッケージ。筆者が購入した「OPOLAR」製はAmazonではすでに取り扱いが終了しているが、ほかに同形状の製品がいくつか存在している。製品名はいずれも「LC06」のようだ

 かつてノートパソコンにPCカードスロットが搭載されていた頃は、本製品と同じ発想で内部から空気を吸い出す製品があったが、本製品は特に差込口がない排気口に、外部から強引にファンを取り付けてしまうのが特徴だ。パッケージには3種類のゴムのパッキンが同梱されており、なるべく空気を逃さずに、内部から空気を吸い出せる。

 また上下方向に厚みを調整できるアジャスターも用意されており、ノートパソコンに合わせて厚みを調整できるほか、据置設置用のオプションも同梱されるなど、取付用のオプションは豊富だ。

同梱品。ゴムパッキンのほかさまざまな固定用パーツが付属する
本体。ノートパソコンから吸い出した熱気をここから排出する
反対側。この面をノートパソコンの排気口に取り付ける。左右のバネとレバーは、ノートパソコンを挟み込むためのもの
上面には電源ボタンを兼ねた手動/自動の切替ボタン、さらに風量調整のプラスマイナスボタンがある

 実際に試してみたところ効果は絶大で、ノートパソコンの温度がみるみる下がっていく。本製品は、ボディ上に温度を表示する機能も搭載されており、それを見ていると、温度の変化も一目瞭然だ。

 ファンを回転させるため運転音は発生するが、複数のファンを使って底面に風を当てるノートパソコンクーラーほどではなく、またスピードを13段階で調整できるので、手動で速度を落として騒音を低減させることも可能だ。

 その構造上、ノートパソコンの背面には取り付けられず、排気口が側面にあることが絶対条件になるが、価格も3000円台と手頃なので、手軽に試せるのがよい。ノートパソコンの熱に悩まされている人は、検討してみてほしい製品だ。

まずはノートパソコンの形状や厚みに合わせてパッキンを取り付ける
さらにノートパソコン底面に吸着させる吸盤付きパネルを取り付け、ノートパソコン側面の排気口に覆いかぶせる
装着した状態。ノートパソコン内部の熱気が強制的に吸い出されていく
上部のボタンを使ってファンの回転数を調整できる。中央に表示されている温度も参考にするとよい
反対側から見たところ。電源供給用USBケーブルの向き、および天板の温度表示の向きからして、ノートパソコン左側面に取り付けるのがベターな配置のようだ
製品名実売価格発売元
LC062999円Forty4
Amazonで購入

【お詫びと訂正 2021/08/12 16:28】
 記事初出時、「PCカード」を「パソコンカード」と誤って編集し、掲載しておりました。お詫びして訂正いたします。