本日の一品

わずか550円、ダイソーのUSB Type-C「万能ケーブル」は本当に万能かをチェックした

 最近は100円均一ストアでも、両端がいずれもUSB Type-Cのケーブルを見かける機会が増えてきた。Androidスマホの端子はほぼUSB Type-C一色になりつつあるが、最近は充電器側も従来のUSB Standard AではなくUSB Type-Cとなりつつあるため、それに合わせたケーブルが求められるようになりつつあるというわけだ。

 そんな中、ダイソーで両端USB Type-Cの「何でも使える万能ケーブル」なるケーブルが550円で売られているのを発見した(メーカーはECore)。どのくらい「万能」なのか、購入してチェックしてみた。

「何でも使える万能ケーブル」。パッケージのインパクトは抜群だ

 本製品は両端ともにUSB Type-Cの仕様で、パッケージには「20V/5A」まで対応することが明記されている。急速充電規格のUSB PDでは、ケーブルが3A対応であれば60Wまでしか対応せず、それ以上、100Wまでの出力には5A対応が必要となるが、本製品はその条件を満たしている。ノートPCの中には65W以上での充電を推奨している製品も多いが、本製品はそうしたニーズにも対応できる。

中身は両端USB Type-Cケーブルだ
最大20V/5Aということで、100Wでの給電にも対応する
最大100WでのUSB PD対応と、eMarker内蔵が明言されている。ケーブルはUSB 2.0対応だ

 またケーブルの仕様をデバイスに伝えるためのチップ「eMarker」を内蔵していることが、パッケージに記載されている。粗悪なケーブルではこのeMarkerがない製品もあるので、存在がきちんと明記されているのは、信頼性という意味でプラスだ。逆に言うと、eMarkerとは何なのかを理解できている人をターゲットにした製品といえる。

 さらに本製品は、ケーブルを断線から保護するとともに、スマホのスタンドとして使えるパーツまで同梱されている。こうした利用スタイルのプラスアルファも含めて「万能ケーブル」とアピールしているわけだ。給電用の両端USB Type-Cケーブルの中では、確かに最上級のスペックで、これがたった550円で買えてしまうのは驚きだ。

長さは1m。専用スタンドも付属する

 と、充電ケーブルとしては文句なしなのだが、それ以外の用途まで含めると「万能」とまで言えるかはやや疑問だ。というのも本製品はUSBケーブルの規格上はUSB 2.0で、USB 3.2対応ケーブルのようなギガ超えの高速データ転送は不可能だからだ。DP Alt mode対応のPCとディスプレイを接続する用途にも使えないほか、Thunderbolt 3/4の周辺機器の接続にも非対応だ。

チェッカーで測定してみた。赤枠のLEDが点灯していないため、USB 3.2ではなくUSB 2.0であることが分かる。またeMarkerも正しく検出されている
別のテスターで測定。20V/5A、USB 2.0仕様であることが分かる。ベンダー名は「1234H」となっている(ちなみにApple製ケーブルであれば、ここに「Apple」と表示される)

 個人的には、コネクタがUSB Type-Cというだけでそもそも別規格であるThunderboltの対応は(コスト面も含めて)難しいにしても、せっかくeMarkerを内蔵しているのだから、ケーブルがUSB 3.2に対応していてほしかった。これならばディスプレイの接続に使えるはずで「万能」と呼ぶことに異論はなかっただろう。

 というわけで呼び名は多少ツッコミどころはあるのだが、とはいえ現状の仕様であっても、これがわずか550円で手に入るのは驚異だ。専門メーカー製ならば価格は2倍近くするだろうし、コネクタ部分にきちんと「PD 100W」と仕様が明記されているのも判別に役立つのでありがたい。充電メインの用途で、高性能な両端USB Type-Cケーブルを探している場合は、買って間違いない製品と言えそうだ。

コネクタ部分には「PD 100W」であることが刻印されている
付属の専用スタンド。プラスチック製で、コネクタに装着して使う
装着した状態。断線から保護できる
スマホ充電時にスタンドとして使える
製品名価格発売元
100W PD対応ケーブル1m 専用スタンド付き550円ECore