本日の一品
充電しながら有線LANでテザリングできるType-C用イーサネットアダプター
2021年5月19日 06:00
Android 11搭載のスマートフォンに搭載されることが多い機能にイーサネットテザリングという機能がある。テザリングを無線LANで飛ばすのではなく、有線LANで接続する機能で、使うためには有線LANインターフェースが必要になる。
この機能、Google PixelシリーズがAndroid 11になって搭載して以来、各社のAndroid 11のスマートフォンに搭載されることが多くなってきた。確認したものでは、Google Pixelシリーズ以外に「Galaxy A32 5G」やモトローラの「moto G10」などがある。
何が便利かと言えば、余計な電波を出さずにパソコンなどからインターネット接続ができることがあげられる。有線LANならば無線を介して侵入されるといったことは起こらないし、テザリングを使用していることを周囲に悟られることもない。
しかし、そのためにはスマートフォンの貴重なType-Cインターフェイスに有線LANアダプターを接続する必要があり、その間は充電ができずスマートフォンのバッテリー残容量ぶんしか利用できないことになる。急速充電しながら有線LANを使いたいなと思ったときに見つけたのがGOPPAのPD充電兼用Type-C用のギガビットイーサネットアダプター「GP-CR45H」だ。
Power Delivery対応USB Type-Cコネクタが本体にあり、スマートフォンに有線LANと充電端子を同時に追加できるもので、これなら充電しながら有線LANが使え、ずっとスマートフォンのイーサネットテザリングができる。
同様のものはノーブランド品やベルキンからもあるが、GOPPAを選んだのは少し価格が安いことと、使ったことのないブランドを試してみたかったため。GOPPAはType-Cの充電器などを製品化しているブランドで、「GP-CR45H」はアイ・オー・データ機器が販売するのでサポートも問題なさそうだ。
実際に使ってみると、接続するだけ認識しイーサネットポートとしての利用が可能。そのままだとスマートフォンを有線LANでインターネットに接続することができる。
そして、本題のイーサネットテザリングでの利用は、有線LANアダプターがある状態で、イーサネットテザリングのところがオンできるようになり、オンするとスマートフォンがルーター役に変わり、接続した機器に有線LANによるインターネット接続を提供する。
ノートパソコンのネットの入り口として有線LANを使ってもネット接続の速度や使い心地に違いを感じることはないものの、有線LANという安心感がある。カフェでパソコンを使う際も、テザリングをしていることを周囲に悟られず、無駄な電波を出さないという点で心配がいらない。
また、あまりないことだが、光ファイバー回線にトラブルが生じた際、イーサネットテザリングをしたスマートフォンを自宅のネット回線の予備回線として、家のルーターの変わりに接続することも可能。配下に無線LANのアクセスポイントを付けて、家じゅうまるごとスマートフォンを介したインターネット接続するすることも可能だった。
「GP-CR45H」はもともと、Type-C端子しかないパソコンで有線LANを使いながらも、同じType-C端子で充電しなければならないという使い方を想定したもので、パソコンで使うことももちろん可能。それに加えて、今回のようにスマートフォンのイーサーネットテザリングにも利用できるため、持っていて便利な活用範囲の広いアダプターではないだろうか。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
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GP-CR45H | アイ・オー・データ機器(GOPPA) | 2940円 |