本日の一品

記憶領域を搭載、USBメモリとしても利用可能なショートタイプのUSBケーブル

 外出先での充電や、ノートPCとスマホの接続に、ひとつ持っておくと便利なのが、全長が10cm程度のショートケーブルだ。あまりに長いケーブルだとバッグの中でかさばって仕方ないが、こうした短いケーブルであれば場所も取らず、モバイルバッテリーなどと合わせて持ち歩く場合も邪魔にならない。

 こうしたショートタイプのケーブルに、データを保存できるUSBメモリとしての機能を持たせてしまったのが、Lexarの「JumpDrive」だ。今回紹介するのはUSB Type-Cポートを搭載したモデルで、AndroidスマホをはじめUSB Type-Cで充電するデバイスと組み合わせて利用できる。

ケーブル部分は実測78mmしかない。今回購入したモデルの容量は32GB

 全長がほんの7.8cmしかないこのケーブル、その最大の特徴は、内部にストレージを搭載し、USBを介したデータ移動に使えることだ。通常は充電やデータ転送に使いつつ、いざという時はUSBメモリと同じ使い方ができてしまう。2つに折りたたんで固定するためのクリップも付属しているので、キーホルダーにぶら下げて持ち歩くのも容易だ。

クリップを使って折り曲げた状態で固定しておける
手のひらにもすっぽり収まる。持ち歩きで邪魔になることはまずないだろう

 データの読み書きは、USB Type-C側、反対側のUSB Standard Aポート、どちらからも可能だが、試した限りではUSB Type-Cポートのほうが圧倒的に高速なので、読み書きは可能な限りUSB Type-Cポート側で行ったほうがよい。ちなみにインターフェイス自体はUSB 3.1に対応とされている。

速度はUSB Type-C(左)だと問題ないが、USB A側(右)だと使い物にならないレベル

 決して新しい製品ではないが、今年に入って格安で流通しているようで、今回筆者が購入した32GBモデルならば数百円で入手できる。容量は最大128GBまであるほか、iPhoneで使えるLightningコネクタを搭載したモデルもあるので、予算と目的に合わせて選べる。ただし容量によってはそれほど安価ではない場合もあるほか、すでに終息したとみられるラインナップもあり、目的のモデルが見つかるかは、運次第と言えそうだ。

Windowsのプロパティで表示した様子。USBドライブとして扱われているのが分かる。またAndroidスマホからも外部ストレージとして認識される

 少々気をつけたいのは、セキュリティに厳しい会社であれば、USBメモリと同様、職場への持ち込みが制限されると考えられることだ。たとえケーブルとしてのみ使う場合でも、記憶領域がある以上、無用な誤解を招くことは間違いないので、自宅と会社の間で持ち歩くのであれば、セキュリティポリシーにひっかからないかは事前に確認しておいたほうがよいだろう。

モバイルバッテリーや充電器を用いたスマホの充電にも最適だ
この状態で、ノートPCからはUSBメモリと同じように認識されている
製品名実売価格発売元
JumpDrive(LJDC20c-32GBBEU)798円Lexar