本日の一品

無印良品のケーブル収納がスタイリッシュ! だけど使いどころが難しいかも

巻き取ってコンパクトにできる無印良品のケーブル収納

 年末に、溜まりにたまった不要なケーブル類をどっさり捨てた。本当に必要なものだけに絞ったわけだけれど、それでも意外とかさばるので保管スペースの悩みは尽きない。かといって、これ以上捨ててしまうと何かあったときに困りそう。ケーブルをもっと上手に整理できないものか……と悩んでいる筆者のような人には、今回の無印良品のケーブル収納用品が活躍してくれそうだ。

 半透明のケースのなかに、主にUSBケーブルをぐるぐる巻いてコンパクトにしまっておけるという製品。シンプルなケースタイプと、スマホスタンドにもなる溝付きタイプの2種類が用意されている。どちらも1個190円というリーズナブルさがうれしくて、なんとなく2つとも購入してしまった。

スマホスタンド付きのタイプ(左)とスタンドのない通常タイプ(右)
半透明の素材で中身が透けて見える

 使い方は、ケースを開け、ケーブルのだいたい真ん中を回転部の溝にセットしてから、再びケースを閉めて、ツマミをぐるぐる回してケーブルを巻き付けていくだけ。数回転させればコネクタ部付近を残し、きれいに渦を巻いたケーブル入りケースのできあがりとなる。

ケーブルのだいたい真ん中あたりを回転部の溝に合わせる
フタを閉めてぐるぐる回す
できあがり

 かさばらず持ち運びできるスタイリッシュさと、ポケットや引き出しにそのままポイっとしまっておける気軽さが、何よりもいい。スパゲッティのように絡まりまくっている大量のケーブルの整理整頓に、まさにぴったり。使う時はケーブルの両端を引っ張って引き出せばよく、溝付きのスタンドタイプであれば充電しながら動画鑑賞するのにも最適だ。

スマホスタンド付きタイプは充電しながら使うのにも便利

 ただ、収納できるケーブルの目安が、太さ3mm以下、長さ1mとなっていて、このせいでちょっと使いどころが難しいなあと感じる部分もある。たとえば少しでも太かったり、3mm以下でも硬めのケーブル素材だと、スムーズに巻き取り・引き出しができない。細めでしなやかな1m前後のケーブル……となると、意外と少ないのだ。

 また、巻き取る部分の仕組み上、引き出すときは両端ともに伸ばさなければならない。なので、充電器に接続する方を長く、端末に接続する方を短く引き出して、最小限のケーブル露出で使う、といったような運用方法にもあまり向かない。最初に巻き取る段階でケーブルのセット位置を変え、ある程度の長さ調整はできるにしても、巻き取れる最大量は短い側の長さに合わせられるから、持ち運びや収納には適さないものになってしまう。

長すぎるケーブルでは巻き取りきれず、収納に向かない

 といったような、さまざまな「制約」を考えると、正しく1mまでの長さの、細くしなやかなケーブルの収納に使うならこれほど便利でスタイリッシュなものはないけれども、そういうケーブルが少ない環境ではメリットは感じにくいかもしれない。もう少し大きめの、より長いケーブルの収納に対応した製品もラインアップしてくれるとありがたいんだけどなあ。

微妙に給電ケーブルが長くて余りがちな据え置き型のスマート機器に使うのはアリかもしれない
製品名発売元実売価格
ポリプロピレン ケーブル収納無印良品190円