本日の一品

まるで扇風機? 自動首振り対応のネットワークカメラ「Bosma X1」

 丸形でホワイトボディというのがお決まりの家庭向けネットワークカメラにおいて、異彩を放つのが、今回紹介する「Bosma X1」だ。Amazon.co.jpでネットワークカメラを検索すると高い確率でヒットするので、目にしたことがある人も多いかもしれない。

 本製品はスマホアプリを用い、自宅内の様子をネットワーク越しに見ることができる製品で、この手のカメラには珍しい黒いボディと、角柱の形状が特徴だ。上下方向に角度を調節する機構はなく、逆に水平方向は自由度が高いので、オーディオ機器の隣や、戸棚の中にセットして、部屋の中を見渡す用途に向いている。

製品本体。上下方向の角度調節は苦手なので、このように平台に置き、水平方向の被写体を撮る用途が主になる
付属品一式。ケーブルに日本語クイックスタートガイドのみとシンプル。
上部ほぼ1/3がカメラユニットになっている。クリアパーツで覆われている
カメラ部は355度の範囲で左右にパンできる

 本製品ならではのユニークな機能がいくつかある。ひとつは自動首振り機能だ。動きは首振り式扇風機そのもので、最大355度の範囲をローテーションで監視できる。スマホからパン操作を行える製品は珍しくないが、自動的に一定速度で首を振る製品はあまり聞いたことがない。複数の被写体を監視する用途にはぴったりだろう。

500mlペットボトルとのサイズ比較。写真で受ける印象よりかなり小柄なボディだ
給電は汎用のUSBケーブルで行うので、必要に応じて長さを交換できる

 もうひとつ、カメラ内蔵のスピーカーを通じ、カメラの前にいる人にスマホから呼びかける機能を搭載するのも特徴だ。他社製品でも似た機能はあるが、あくまでもおまけに過ぎず、ここまでフィーチャーされているのは珍しい。

アプリは日本語化済み。下段中央「通話」ボタンを使ってカメラ前にいる人と会話できるほか、自動首振りも行える(左)録画スケジュール設定にも対応(中)通知機能もひととおり揃っている(右)

 一般的なネットワークカメラと違って角型のボディゆえ、どの向きを撮影しているのか分かりやすいという特徴と併せて考えると、体調が悪く寝たきりのユーザの枕元に設置し、リモートで調子を尋ねるといった使い方にはぴったりだ。相手からしても、カメラがどこを向いているか分かれば、対応もしやすいはずだからだ。

技適マークもきちんと取得している。ただし製品ページにあるAlexaおよびGoogleアシスタント対応は本稿執筆時点で日本では非対応

 なお製品ページではAlexaおよびGoogleアシスタント対応をうたう本製品だが、メーカーに問い合わせたところ、日本からは現在利用できないとのこと。こうしたアバウトさがいくつか放置されたままなのは気になるが、技適もきちんと取得しているほか、ほかにない機能も多い。見るからにネットワークカメラという外観を避けたいユーザーには、試してみてほしい製品だ。

製品名発売元価格
Bosma X1Bosma8980円
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