本日の一品

実売500円台、Echo Dotの上面ボタンが見やすくなる卓上スタンド

 コンパクトなボディが特徴のスマートスピーカー「Echo Dot」だが、顔に近い高さに置くと上面のボタンが見えず、使いづらさを感じることがある。ユーザーの声に反応して光るブルーのLEDリングは横方向から見ても視認できるが、ボタンはそうではないからだ。

 こうした場合に役立つのが、今回紹介するEcho Dot用卓上スタンドだ。Echo Dot向けのスタンドやホルダーは多数販売されているが、この製品はEcho Dotの天板が75度の角度になるよう傾きをつけ、ボタンを見やすくする効果がある。

設置した状態。LEDリングの視認性はそのままにボタンも見えやすくなる

 本体の仕組みはシンプルで、ボディのくぼみに合わせてEcho Dot本体を載せるだけ。構造は単純、かつ実売500円ちょっとと安価なこともあって、安定性はお世辞にも高いとは言えないが、上面を見やすくするという目的は十分に果たしてくれる。

 特に現行の第3世代Echo Dotは、競合にあたる「Google Nest Mini」と違って、壁にかけるためのフック穴が底面に開いていないため、壁掛けをするにしても本体を立てるにしても、何らかのホルダーやスタンドが必要になる。本体上面を見やすくするためのツールとしてのコストパフォーマンスは高い。

本体。1パーツ構成ということもあってか価格も安価だ
上から見たところ。内部は空洞になっている
Echo Dotを上からはめ込む。フィット感はそれほど高いわけではなくずれやすい

 また、本製品のもうひとつの利点として、マイクの感度の向上につながることが挙げられる。Echo Dotはもともと水平方向の聞き取り性能があまり高くなく、上から呼びかけたほうが反応しやすい特性がある。現行の第3世代モデルは過去のモデルほどでないとはいえ、それでもやはり、上から呼びかけたほうが反応しやすい傾向にある。

安定感はそれほどなく、ボタンを押す時は軽く手を添えてやる必要がある

 それゆえ本製品は、デスクや棚の上に直接置くよりも、ユーザの声に反応しやすくなる。ふだんから反応が悪く困っている人にとってはプラスになるだろう。また本体がデスクから浮いた状態になるため、卓上でうっかり飲み物などをこぼしてしまった場合も、汚れるのを防げる。

ケーブルは底面から這わせる構造。隣のイヤホンジャックへのアクセスも容易だ
背後に支えがないため、上寄りのボタンを押した時は背後に倒れがちだ
角度は75度。もう少しボディが後方に長ければ安定感が増したかもしれない

 価格も500円台とリーズナブルなこの製品、ひとつ気をつけたいのは、時計付きモデル「Echo Dot with clock」は、このスタンドに設置すると、正面のLED時計が見えなくなってしまうことだ。時計付きモデルであっても、時計表示を使わないのが前提となることは、あらかじめ認識しておいたほうがよさそうだ。

製品名発売元実売価格
Echo Dot卓上スタンドCinolink599円(税込)
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