本日の一品
オークションやフリマで25%アップを狙う写真撮り
2019年10月28日 06:00
昨今、人と同じく品物の見た目も極めて重要だ。ここ数年、筆者も独Leica社と共同開発したカメラを搭載しているHUAWEI社のスマホを3世代に渡って愛用しているが、もはや昔の携帯電話や以前のスマホとは比較にならないくらいの進化を遂げている。
技術の進化で、今やスマホでも一般的な景色や料理などは十分にインスタ映えする仕上がりに撮影は出来るが、スマホカメラだけの実力では難しい世界もある。商品に注目してもらい、気に入って買ってもらえることが目的であるオークションやフリマに掲載する商品写真がその一つだ。
目的である商品がそれなりに背景に溶け込んだシーンの撮影は、アングルや同じ画面に入る小物等の選択センスの見せ場としていろいろ工夫の出来る世界だが、注目させたい商品そのものが主役であるオークションやフリマでは、商品そのものだけを周囲や背景のノイズなしに露出するここ一番の一枚も重要だ。
そんな時に役立つのが、今回ご紹介する「LED Photo Shadowless Light」(エルイーディーフォトシャドウレスライト:以降“シャドウレスライト”)だ。どうも意味が分かったようで分からない変な英語だ。商品を裏返したところに貼ってあったシールには“Shadow-Free LED Background Light”と書かれてあり、こっちの方が、意味も通じる正しい商品名のようだ。
実際のブツ的にはイラストレーターが使うトレース台や、カメラマンがネガを見る時に使うライトボックスとほぼ同様のものだ。
筆者が秋葉原バックストリートで購入したモノは縦横約40㎝、厚さ1㎝のプラスチック製。背面はフレームで補強され、内部にはLEDライトが埋め込まれ表面がバランスよく均等に光る撮影補助機材だ。
microUSBポートに外部電源から5V1Aもしくは2Aを給電することで内部のLEDが発光する。フレームには電源オンオフスイッチも用意されている。スマホ等の充電用に使っている何処でも入手可能なUSB/ACアダプターやUSBモバイルバッテリーを使うことが出来る。
筆者は室内をあちこち移動しながら撮影することが多いので、普段はUSBモバイルバッテリーを便利に利用している。実際にLEDライトが点灯して明るく輝く面積は外形フレーム部分を除いた約355mm(縦)×365㎜(横)と、10㎜だけ横に広いほぼ正方形だ。
実際に、今回このシャドウレスライトを入手してすぐに撮影した写真を見て自画自賛で感動してしまった。特に腕時計や宝石、ステーショナリーなどの複雑な構造の立体物に対して効果が顕著だ。
実際に万年筆やボールペンなどの筆記具をテーブルの上などに並べて一方的な天井照明や自然光の光の下で撮影してみると、どうしても被写体の影が複数本並べた筆記具の間に影が発生し、個々の筆記具を引き立てたい思いを挫いてしまう。
そこでシャドウレスライトをオンにすれば、土台からの光で個々の筆記具の隙間部分が明るくなり、筆記具のそれぞれが明快な主張をしているかのような画像になる。これは平常の状態でまっ平にはならない腕時計などの形状のモノも同様だ。
しかし、バックグラウンドとなるシャドウレスライトが明る過ぎる結果になってしまうと、一般的なカメラの特性で、絞りを絞ってしまい、今度は撮りたい被写体そのものが暗くなってしまって本末転倒の結果となってしまうことが多い。
カメラの基礎知識のある人なら、それでも解決策を幾らでも思いつくのであろうが、筆者のような面倒くさがり屋の撮影音痴なら、もっとズルい解決方法しか思い浮かんでこない。
そんな時には、ウェブ販売でも良く見かける、天井にLEDライトを1列か2列配した撮影ボックスを使っている。これで下からのLEDライトと上からのLEDライトが上手くミックスアップされ、今のところ、個人的にはそこそこ満足のいく撮影結果を実現させてくれている。
組み立ては面倒だが、とは言っても常時撮影ボックスを組み立てたままの状態では出しておけない、筆者宅と同じような兎小屋の住人なら、毎回組み立てたり分解したりが面倒な撮影ボックスではなく、もっと安易なUSB LEDライトをUSBモバイルバッテリーに挿入して簡易電気スタンドのような使い方で大きな撮影ボックスとほぼ同じ効果をだすことも出来そうだ。
何回くらいオークションやフリマで25%高く売ることが出来たらシャドウレスライトの元を取り返せるかは個人によって違うだろうが、それほど期間のかかるモノでは無いだろう。なにより小物の撮影が楽しくなり、ブツのインスタ映えが期待できるシャドウレスライトは買いだ!
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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LED Photo Shadowless Light | 上海問屋 | 4980円(税別) |