本日の一品

ベルボン×コールマンのハイスぺック自撮り棒で、あらためてスマホカメラを遊びつくす

 最新のスマートフォンを手に入れ、高性能かつ多機能なカメラを楽しんでいたものの、しばらくすると通常の写真やスクリーンショットしか撮らなくなってしまった――なんてことはないでしょうか。

 筆者は現在、iPhone XRを購入して約1年が経過しているのですが、ポートレートやLive Photosなど、通常の写真や動画以外の機能はあまり使用していません。購入当初はよく遊んでいたのですが、いつのまにか使わなくなってしまいました。これでは宝の持ち腐れです。

左から「セルフィーマルチスタンド」「セルフィースタンド」「セルフィーライトワン」

 ということで、再びそんな機能を使うきっかけを探していたところ見つけたのが「コールマン セルフィー」シリーズ。三脚、自撮り棒と多彩な用途を持ち、スマートフォンカメラの力を持て余すことなく発揮させてくれる一品です。

 「コールマン セルフィー」シリーズは、国内三脚メーカーのベルボンと、アウトドアメジャーブランドであるコールマンのコラボ製品です。三脚と自撮り棒の機能を持った「セルフィースタンド」、アクションカメラとスマートフォンの2台同時利用が可能な「セルフィーマルチスタンド」、LEDライトを搭載した自撮り棒「セルフィーライトワン」の3種類が展開されています。

 三脚メーカーとしてはめずらしく、全ての製品に取り外し可能なBluetoothリモコンが付属。男女ともに持ちやすい、スタイリッシュなデザインです。コールマンとのコラボ製品ということで、アウトドアからタウンユースまで活躍します。

セルフィーマルチスタンド。3種類の製品の中でもっとも大きく、縮長は215mmだが、500mlペットボトルと同じくらいの大きさ。重さは182gで、持っていても負担にならない。この状態から上部を引き延ばすと三脚になる。充電ケーブルはUSB-Micro USB(300mm)

 まずは「セルフィーマルチスタンド」を使ってみました。

 ずっと使っていなかった機能であるiPhone XR搭載のLive Photosと、三脚状態の「セルフィーマルチスタンド」で、夜景写真に挑戦。Live Photosの長時間露光エフェクトを使います。これは、3秒間の動画を遅いシャッタースピードで撮ったかのように加工する機能です。本来の長時間露光撮影と同じように手ブレの影響を受けやすいので、ずっと三脚で撮りたいと思っていました。

ステー付き。最低高は240mm。自撮り棒時の全高は823mm、三脚時は840mm

 いざ撮ってみると、三脚の脚の幅が広く、ステーも付いているので安定感があります。リモコンを使えば、シャッターを押した時のブレも気になりませんでした。

電車の明かりが流れるようにキレイに撮れた(iPhone XR使用)

 スマートフォンの最新機種の中には、長時間露光で星空が撮影できるものもあるため、空気の澄む冬におすすめの使い方です。

 そしてこの製品の最大の特徴、アクションカメラとスマートフォンの2台同時利用を試してみました。上部についている1/4ねじに、アクションカメラを取りつけて使用します。

アウトドア製品らしすぎず、街中でも浮かないデザイン。推奨積載量は350g

 スマートフォンでベストショットを狙いつつ、アクションカメラで動画を撮りっぱなしにできます。あのとき動画を撮っておけばよかった、なんて後悔もなくなるでしょう。自撮りをしつつ、前方を狙って景色も撮れるので、旅行に1台あると楽しそうです。

 次に紹介するのは「セルフィーライトワン」。こちらは三脚機能のない自撮り棒ですが、筆者としてはもっともデザインが好みです。LEDライトが上部についていて、暗い場所でもキレイに写真が撮れるのが特徴。質量は120gと、3種類の製品の中でもっとも軽く、小さいタイプです。

セルフィーライトワン。ブラックとレッドの2種類のカラー展開。縮長は165mm。充電ケーブルはmicroUSB(300mm)
全高は660mm。短すぎず長すぎず、ちょうどいい長さといった印象

 ライト付きということで、夜にポートレートを撮影してみました。かなり明るいので、夜景と人物もバッチリ撮れます。なかなか人に対して使わなかったポートレート機能ですが、昼間とはまた違った印象の写真が撮れて新鮮。逆光のある状況や暗い屋内でも活躍してくれそうです。

ポートレートモードで撮影(iPhone XR使用)
懐中電灯代わりにもなる。明るさは強弱の2段階調整が可能

 上部のライト部分はマグネットになっていて、簡単に取り外しできます。好きな場所や角度から照らして撮影するのもおすすめです。

 最後に使ってみたのは「セルフィースタンド」。こちらは、スマートフォン1台にのみ対応した三脚つき自撮り棒です。

セルフィースタンド。重さ159g、縮長183mm。充電ケーブルはUSB-Micro USB(300mm)
グリップ部分をかるく開くだけで三脚になるので「セルフィーマルチスタンド」よりも設置が簡単。三脚時の全高は685mm、最低高は250mm
自撮り棒時の全高は740mm

 こちらは「セルフィーマルチスタンド」より軽く、持ち運びやすい印象。早速、外に持ち出して使ってみました。

「Focos」というアプリでぼかしをつけた(iPhone XR使用)
使用中のサイズ感はこんな感じ

 背景をぼかして、道端の花を撮影。背丈の低いものも、無理な姿勢で撮らずにすみます。ここまで寄ってキレイに撮れるなんて、製品を使うまで分かりませんでした。

 公園に行くと、秋が本格的にやってきたのか、トンボがたくさん飛んでいました。ふと思いついて、トンボがとまりそうな枝の近くにセルフィースタンドを設置。トンボが逃げないように、離れた場所からリモコンでシャッターを切ってみました。

リモコンが思わぬ形で役に立った。芝生に置いてもしっかり立つ
ちょっと見づらいが、トンボが3匹とまっている(iPhone XR使用)

 動物写真家になったようで楽しい一瞬。もちろん虫は撮影が難しいのですが、鳥など大きさのある動物であれば、おもしろい構図で、しっかりと撮れそう。アウトドアが趣味の方にぜひ試してほしい使い方です。リモコンのおかげでおもしろい撮影体験ができました。

 次はタイムラプス機能と使ってみました。一定の再生時間があるタイムラプス映像を作るためには、長めに撮影しておく必要があります。ずっと手持ちで撮影するのは辛いので、つい距離を置きがちでした。しかしセルフィースタンドを使えば、横でボーっとしていただけでキレイな映像ができあがります。

機種によるが、タイムラプス映像は意外と手ブレの影響をうける。きちんと三脚で撮ることで、より良い仕上がりに(iPhone XR使用)

 「コールマン セルフィー」シリーズのおかげで、近ごろ使えていなかったカメラ機能を遊びつくすことができました。Bluetoothリモコンでトンボを撮ったように、多彩な用途で写真表現の幅もかなり広げてくれたと思います。今さらですが、スマートフォンでこんな写真が撮れるんだ、と驚かされました。スマートフォンカメラでの撮影の楽しさを蘇らせてくれる一品です。

製品名メーカー価格(税込)
セルフィーライトワンベルボン3190円
セルフィースタンド2750円
セルフィーマルチスタンド4290円